コロナ乗り越えた男が創る日本営業大学の船出 中田仁之学長が開拓する元プロ選手達の未来

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5月6日に日本営業大学の開講式がZoomを用いて行われた(筆者撮影)

5月6日、Web会議システム(Zoom)を使って「日本営業大学」の開校式が行われた。本来は4月4日に予定されていたが、新型コロナの感染拡大を受けて開校が1か月遅れた。

当初から東京・大阪で開催予定の開校式は、Web会議システムで行う予定だった。しかし、開校式の2日前になって、学長の中田仁之(ひとし)氏が入院したという連絡が入り、開校式は中止になった。

5月6日の学長あいさつで中田学長は、新型コロナウイルスに感染して肺炎になり、集中治療室に入っていたと話した。生死の境をさまよって生還して、開校式に間に合ったのだ。

日本営業大学の設立に至った経緯

この日本営業大学は学校法人ではなく、一般社団法人だ。プロ野球選手などアスリートのセカンドキャリアのサポートを目的としている。

ビジネスマナーや営業のスキルなどの講義を通じて、社会人、ビジネスマンとしての基本の習得を目指すとともに、適宜、企業とのマッチングを行う。アスリートがスムーズに「第二の人生」を歩むためにトータルな支援を行おうとしている。

開講式の前に今年の2月に説明した中田学長(筆者撮影)

「私は大学までは野球に打ち込み、その後はサラリーマンを経て中小企業診断士として販路拡大支援、マーケティング支援、人材活用支援などに取り組んできました。

そんな中で、たまたま元アスリートのセカンドキャリアの悩みを聞くことがあったんです。彼らにはアスリートならではの事情がありました。それがきっかけで、彼らの就職支援に関わるようになり、日本営業大学の設立を考えるようになりました」

このように中田学長は語る。

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