コロナ乗り越えた男が創る日本営業大学の船出 中田仁之学長が開拓する元プロ選手達の未来

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「元アスリートは、『粘り強さ』『目標達成力』『最後まで諦めない力』『逆境に耐える力、逆境を楽しむ力』など、一般の人にはない『非認知能力』を持ち合わせています。
これらの能力は、人材難に悩む近年の日本企業にとっては、大きな戦力になると思います。

大事なことは『マッチング』と『定着』です。採用の現場では元アスリートも企業も不安を抱きながら交渉をしています。私たちは両方のサポートをします。

これからのキャリア支援は、企業に人材を送り込んでおしまいではありません。人の繋がりが途絶えることなく支援が続くことが大事です。企業のリソースとなった元アスリートが的確に磨かれることによって、長期雇用人財や中核人財へとなっていくのを後押しする仕組みが重要だと考えています。だから我々は、元アスリートにも企業様にも徹底的に付き合います」

日本営業大学の受講生は、入学金3万円を入学時に支払い、3か月間各種講義を受講して、修了認定を受ける。一定条件をクリアすれば「入社支度金」を受け取ることもできる。

授業料は18万円だが、入社が決まってから、給料の内から毎月5000円ずつ3年間支払う。いわば「出世払い」だ。一方で元アスリートとのマッチングに参加できる会員企業も募集している。

さらに、元幕内の玉海力の河邉幸夫(株式会社シー・パワー代表取締役)、元阪神タイガース星山忠弘(星高住建株式会社代表取締役)などアスリート出身の経営者も特別講師にしている。

変わりつつある元アスリートのセカンドキャリア

筆者は毎年、プロ野球12球団合同トライアウトの取材をしている。これは各球団を戦力外になった選手や元選手が、現役続行を目指して、12球団関係者の前で最後のパフォーマンスを披露する機会だ。毎年数十人が挑戦するが、NPB球団と契約できるのは2~3人だ。多くの選手にとって「野球をあきらめる」機会になっている。

しかし、近年、トライアウトが行われる球場の周辺には、スーツを身にまとったビジネスマンが多数集まっている。そしてプレーを終えて球場を後にする選手に、名刺や会社案内を手渡し、コネクションをつけようとしている。

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