それでも多い!本気で考える会議の「不要不急」 リモートワークの今こそ見直したい

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③ 相談

「相談」は、部下が判断に迷ったり、客観的な意見を聞きたい場合に、上司に状況を説明してアドバイスをもらうことです。

とくに、社内のルールを逸脱する可能性のある案件や、トラブルについての相談は、対面で行うことで、より正確な意思疎通が図れます。

なお、上司に対面での相談を申し込む場合は、あらかじめメールで予約する、直接声をかけるにしても「今お時間よろしいでしょうか」といった最低限の配慮をするようにしましょう。

「ホウレンソウ」の形をアップデートしよう

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私は、対面にこだわる従来型の「ホウレンソウ」のスタイルを減らし、デジタルやネットの特性を生かした新しいスタイルを取り入れるべきだと考えています。口頭や対面を減らすというと「社内コミュニケーションの機会が減る」と、抵抗感を持つ人もいるかもしれません。

しかし、上司・部下がおたがいの時間を大切にし、「ホウレンソウ」を効率的に行えば、コミュニケーションの質は確実に高まります。質を上げることによって、対面の機会が減っても人間関係を円滑に維持していくことは可能です。「ホウレンソウ」も、そろそろ時代に合わせてアップデートする時期がきているのです。

業務効率化は、「有事の今だけ」ではなく、あらゆる企業にとっての課題です。オフィスや仕事のムダは、目に見えるものから、見えないものまで、じつにさまざまな形で存在しています。

そしてそれらは、時間やお金、空間など、個人や会社の資源を毀損し、働く人のストレスの原因にもなります。さらに、仕事のムダは少々減らしても気を抜くとどんどん増殖していきますから、常に効率的に回せるよう定期的な「ムダとり」を行い、社内環境をクリーンに保っていきましょう。

岡田 充弘 クロネコキューブ(株)代表取締役、カナリア(株)代表取締役

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おかだ みつひろ / Mitsuhiro Okada

兵庫県出身。日本電信電話(現・NTT)、プライスウォーターハウスクーパース、マーサージャパンなどで企業再生や組織変革の実務を経験したのち、映像関連機器メーカーの甲南エレクトロニクス(株)にマネジメントディレクターとして参画。事業再編、ブランド構築、プロセス改革、ワークスタイル改革、オフィス改革など、短期間に多くの改革を実行し、創業以来の最高益を達成。商号をカナリア(株)に変更すると同時に、同社の社長に就任し、無借金化を達成。その後、謎解きイベントの企画会社クロネコキューブ㈱を設立し、代表取締役に就任。著書に『仕事が速い人ほどマウスを使わない! 超速パソコン仕事術』など多数。

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