与党内から強い修正の要求が出た
――「減収世帯に30万円」が一転して「一律10万円」に変わりました。閣議決定までされた補正予算案が組み替えられるのは初めてのことで、異例の事態と言えます。
実は、もともと自民党内には条件をつけずに一律に給付したほうがいいという声が多かった。ところが役所が「一律で配るより減収世帯のみに30万円を給付するほうが早い」と主張したため、生活に困っている人をいちはやく助けるためにはスピード感のほうが大切だと考えて「減収世帯に30万円」案を一度は了承した。
ところが国民から「わかりにくい」「不公平だ」という声が大きく出てしまった。
――連立与党の公明党は、赤羽一嘉国土交通相と遠山清彦財務副大臣を政権から引き上げる(連立離脱)ことまでちらつかせて「一律10万円」を求めたと言われています。
詳しいことは控えるが、与党内から強い修正要求が出てしまったことは事実。安倍総理が「30万円案の時と同じくらいのスピード感で給付できる」ことを役所に確認し、決断をしたということだ。5月中にも給付が始まるはずだ。
結果的にだが「一律10万円」は今回の補正予算でやる分にはよい施策になったと私は考えている。
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