「相手のやる気を削ってくる人」の悲しい生態 善意の場合もあるという厄介さ
多くの人は、絶えずモチベーションが上がったり下がったりしています。もちろん、人によりその頻度や幅は違いますが、自分の周りを見ていると、周囲の人間の言動によってモチベーションを大きく下げている人が多くいます。
ここでは、相手のモチベーションを下げてくる人を、モチベーション下げマン(以後MSM)と呼びます。
善意による言動だからこそ厄介
実は多くのMSMは、相手のモチベーションを下げようとしているわけではなくて、よかれと思って余計な言動をしています。例えば、1回言えばわかると思っている人に対して3回言う人。
「さっき言った件なんだけどさ、やっといてね」「わかりました」「ごめん。もう1回言っとくけど大丈夫? 本当に大丈夫?」。帰り際に「絶対だからね」と念を押され、さらにメールでリマインドされたらどうでしょうか?
自分は信頼されていない気がして、モチベーションは下がりますよね。一方で、こうしたしつこい念押しを喜ぶタイプもいます。気にしてくれているのがうれしい人や、純粋に忘れっぽいタイプです。
つまり、善意による言動は、誰もがモチベーションが下がる行為とはいえないのです。悩ましいのは、たいていのMSMは相手の「モチベーションを下げている」という事実に気づかないことです。
メールなどのコミュニケーションも増え、感情が伝わりにくくなったうえ、仮に、相手の顔の表情が曇ったくらいならMSMは気づきません。MSMは善意で発言していますから、むしろ相手に「よし頑張ろう」というモチベーションを上げるきっかけになった、くらいに思っている可能性さえあります。
このように、モチベーションを下げてくる人は明らかに悪意を持っているケースもありますが、基本的には善意であることも多く、厄介な存在といえます。
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