スーパーの「買いだめ行列」に並ばずに買う技術 いつもどおりの消費行動では苦戦する

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かたやもう一方のスーパーはポイントカードの発行もしておらず、大量パックが主体で、普段の家庭の買い物にはそぐわない。非常時の買いだめ用なら大量パック主体の店に行くほうが本当は合理的なのだが、そういう発想に瞬時に切り替わらないものだ。そのため、こちらの店は空いていたのだろう。

さらに言えば、皆が「食品を買うならスーパー」と買いに走るときは、絶対に混雑するし買いたいものも買えなくなる。必要なものを手に入れるには、皆とは違う行動をすることがカギだ。例えば、「スーパー以外で食品が買える店はどこか」と考えてみればいい。

スーパーで買いだめされているのは主に、米、カップ麺、袋麺、パスタ、パスタソースなどだ。とくに米とパスタ、カップ麺・袋麺は、いまだに空の棚が目立つスーパーもある。小池知事の会見から3日後のことだが、筆者は仕事で渋谷にいたので、そのままデパ地下に向かった。渋谷の駅周辺には西武と東急百貨店がある。デパートの食品売り場では、はたして食品の在庫はあるのか、レジはやはり並んでいるのだろうか?

まず、渋谷西武の食品売り場に行ってみた。ここはセブン&アイグループのため、PBであるセブンプレミアムの食品も扱っている。ざっと見たが品薄の様子もないし、米も豆腐も納豆も、いつもの食材が普通にある。混雑もしていない(15時ころの話)。

次に、東急百貨店東横店の地下に行った(東急東横店は3月31日で閉店し、現在は地下「東急フードショー」のみ営業)。こちらもブランドを選ばなければ食料品は豊富にあったし、レジ待ちも普通だ。スーパーでは欠品だった米もきちんとあった。

「デパ地下の食品は高いじゃないか」という声もある。しかし、今は非常時だ。優先すべきミッションは「必要なものを必ず買う」ことであり、人々が密接した行列に30分も並ぶのと、高くても空いているデパ地下でさっと買い物を済ませるのでは、どちらが感染リスクが低いだろうか。

食費と考えず、備蓄費ととらえよう

スーパーで延々レジを待ってしまうのは、まだ私たちが平時の意識でいるからだろう。「食」はあまりに日常すぎるために普段の感覚を引きずりがちだが、「買いたいものを買うのに行列をしなくてはならない」時点で、平時から非常時モードに切り替えなくては、いつまでも買い物難民の列から外れることはできない。

そう言われてもデパ地下では高くて……という常識をリセットするには、「これは食費ではなく備蓄費である」と思えばいい。歓送迎会や花見の集まりが中止され、遠出もなくなり、家計費にしめる交際費やレジャー費が浮いているはずだ。そのお金から「備蓄品を買うための予算」を作って、そこから出す。

安く買うことより必要量を確保するために購入するのだと頭を切り替え、普段の食費とは切り離したほうがすっきりするだろう。

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