楽天のカルチャーは「お寺」に似ている?

楽天・三木谷社長ロングインタビュー(その4)

20代のブレーンがいてもいい

――三木谷さんの戦いは、孤独な戦いという感じでしょうか。経済界の周りの反応はどうですか。

経団連の方々も、経済界の大物の方々も、総論を話しているときは、「そうだ、そうだ」なんですけど、各論に入った瞬間に必ず強烈に反対する人が出てくるんですよね。たとえば「2020年までに東京オリンピックもあるから、東京中にWiFiを無料でひこう」と言うと、「それは危険思想である」と言う人が出てくる(笑)。たぶん、どこかの通信会社がプレッシャーをかけたのだと思いますが、そういうガラパゴスの呪縛から解き放たれないと駄目ですよね。

――ITゼネコンらの政治力を打ち破るカギは、世論ですか。

そうですね。

――日本全体でITシステムを変えるのは難しくとも、一部の市町村や特区のレベルでは、成功例をつくれる可能性がありそうですが。

そうですね。ただ、特区については、「これは憲法問題だ。平等でないから憲法に反する」という訳のわからない反対意見を言い出す人がいますから、勘弁してくれよ、と。

そういう意味では、もっと安倍首相の周りに若いアドバイザー、できれば20代のブレーンがいて、どんどん情報をインプットするぐらいでもいいと思いますよ。

世界を見ると、先日大統領と会談したエストニアも、フランスもそうですが、必ずITに関する参謀がいます。だいたい20代後半から30代前半くらいの若者です。彼らが「ITはこうなっていく」という話をつねに首相なり大統領にしています。日本はちょっとそこから懸け離れていますね。その役割が私なのかなという感じもしますが、周りを固められてしまって、なかなか難しい。

――三木谷さんの周りにも、若い参謀がいますね。ハーバードで博士号をとってから、楽天の執行役員になった北川拓也さんとか。

うちはもう、日本人だけではなくて、外国人も含めて極めて面白い人材がいっぱいいます。

――そういう若手が集まってきていると。

集まっていますよ。もう、ヤバイです。

(撮影:尾形文繁)

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