水野:ウーバーイーツもやろうと思って、あのバックも取り寄せました。
一同:マジで!? すごい。行ったんですか??
水野:バック背負って、いざ家を出ようと思ったときにやめました。あれ、顔とか名前とかが相手に出るじゃないですか。もし、相手が僕のこと知ってたらちょっとイヤだなって。
一同:あ〜。
高森:それは、ホントにわかります。実際は相手がわかってたとしても何も起こらないんですが、これは当事者にしかわからない気持ちかもしれないですね。
奥村:僕はアルバイトするときに履歴書に書かなかったです。そうすると、相手がいつも聞いてくるんですよね。「高校を卒業してからのこの5年間の空白期間はなんだったんですか?」って(笑)。
一同:(大爆笑)
奥村:そこに触れられるのが嫌だってわけじゃないんですけど、確かにコンプレックスはあったかも。でも、そのおかげで、一般的な23歳が社会に出たときにどういう体験をするのかを得られました。それは、”見え”みたいな部分をキレイに取り去ってくれました。
“元プロ野球選手“の使い方
森:「元プロ野球選手」っていう経歴も、使い方が重要ですよね。
奥村:僕は今となっては、使い倒してますからね(笑)。
高森:使い倒せるようになるまでって、ちょっと時間かかりません?
奥村:そのとおり。自分の中でそしゃくが必要ですよね。見えも、未練もありますしね。
高森:僕の中ではもう完全にケリがついているので、うれしくも悲しくもないです。ただ、元野球選手でした、という感じ。
奥村:相手との関係において、「元プロ野球選手」は入りやすくなりますよね。アイスブレイクのキッカケというか。
森:何もない人と横並びになったとき、「元プロ野球選手」のほうが圧倒的に覚えられるし、選ばれやすいですからね。それは確かに築き上げてきたキャリアだから。
水野:僕は去年まで現役でしたから、「元プロ野球選手」は使っていこうと思っています。ただ、それを使えるのも1年くらいかなって。それを使って横の広がりを作っていこうかなって。
高森:それの賞味期限は2年でしょうか。逆に、2年のうちに、その価値を違う価値に転換する必要があるってことですね。最初はその肩書きでいろんな人に会えたり、選ばれたりしますけど、もう1回会えるか、もう1回選ばれるかは、もう自分の能力次第になります。その能力を、2年かけて育まないといけないですね。
奥村:それは、いいプレッシャーにもなりますよ。「元プロ野球選手に会ったけど、意外と大したことなかった」と言われたくないっていういい原動力にも。
高森:奥村さんのように、辞めてから9年間もその肩書使わずに発酵させて、10年後から使い倒すというケースもあるんですね。9年熟成して逆にめっちゃうまくなってる(笑)。
奥村:僕が元プロ野球選手だってこと、今のほうが多くの人が知っていますからね(笑)。
一同:(爆笑)
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