妻に「仕事を続けてほしい」と願う男性の本音

「僕が家事を手伝う」という言葉のわな

 50代開業医の男性Aさんは、40代の女性パラリーガルと結婚しました。Aさんは年収が2000万円ほどあり、自宅のローンも返済済み。妻が働かなくても十分に暮らしていけます。しかし、妻は結婚前から「家庭に入りたくない。仕事を続けたい」と宣言していました。

2人が結婚後、用事があって電話したところ、Aさんは「妻に豚汁を作るようにと言われまして⋯⋯」と、夕食の準備をしているところでした。妻から「あなたは今日昼に診療が終わるでしょ? 私のほうが帰りが遅くなるから」と夕食作りを命じられたのだそうです。

妻の年収は400万円あるかないかで、Aさんとは5倍ほど違いますが、それでもAさんは妻を尊重し支えていました。Aさんは再婚です。再婚の場合、結婚に対する過度な期待や夢がないせいか、こういうケースは少なくありません。

60代男性が相手女性に働いてもらいたいワケ

60代の男性Bさんは大学教授。彼もバツイチですが離婚したのはかなり前のこと。「子どもがほしい」という一心で再婚を望み、弊社に入会しました。

「子どもがほしいなら、女性は仕事を辞めてすぐに家庭に入ってもいいですか?」と確認すると、「そういうわけじゃない」と言う。都心にいくつか不動産を持っていてお金はあるはずなのですが、60代でもあと20〜30年先まで考えないといけない時代です。「老後を考えると不安だから働き続けてほしい」と言っていました。

Bさんは30代の女性とお見合いしましたが、女性は60代の社会的地位も資産もある男性から「働け」と言われるとは思っていなかったと驚いていました。子どもを産まなければならない、そのうちすぐに介護もしなければならない、そのうえ働かなければならない……荷が重すぎたのか破談となりました。

AさんとBさん、どちらも若くはありませんが2人とも「内助の功」は求めてはいません。Aさんは妻のやりたいことを支える、Bさんは老後が不安、それぞれ理由は違いますが、女性には働き続けてほしいと考えています。

次ページ「家事手伝い」はもはや死語
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • コロナショックの大波紋
  • 高城幸司の会社の歩き方
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「賃料補助」は焼け石に水<br>飲食店を追い込む“遅い政治”

多くの飲食店経営者が自粛要請に応じています。政治に求められるのは救済プランの素早い策定ですが、与野党案が固まったのは5月8日。せめて第1次補正予算に盛り込まれていれば――。永田町の主導権争いが、立場の弱い人たちを苦しめています。