こうして今は婚活の現場で女性が「働き続けたい」と主張しても不利にならず、むしろそれが求められることが多くなってきました。昔は職業欄に「家事手伝い」と書く女性が多く見られましたが、今は、それは論外。
それは男性であれば「無職」「フリーター」と同じこと。女性だけ「家事手伝い」と聞こえがいいように書くのはおかしいですよね。今、弊社で「家事手伝い」と書く女性は100人に1人もいません。300〜400人に1人程度でしょうか。よほど実家が裕福でお小遣いをもらって暮らしているような身分の人ですね。
下手すると「おんぶに抱っこ」になることも
「家庭的」という表現は今でもよく使います。仕事をしていても家庭的な人はいますし、仕事をしていなくても家庭的ではない人もいます。性格の問題です。また「家事が得意」という表現もよく使われます。男性が「家事が得意」とアピールすることも多くなってきました。
女性は「働き続けたい」と言い、男性は「家事が得意」とアピールする。一見、男女が平等になったかのように見えますね。しかし、実はそこに大きな落とし穴があるんです。
女性に「働き続けてほしい」と願いながら、家事や育児がどれだけ大変かイメージができない、あるいは女性がバリバリ働いているというイメージがないのでしょう。「女性は働いていても仕事量は少ないはず」「早く帰れるはず」という勝手に思い込んでいる男性は少なくありません。
30代半ばの女性会社員のCさん。お付き合いしている男性がいましたが、「彼が言っていることが支離滅裂」と憤慨していました。内容を聞くと、彼は「働いていてほしい。輝いてほしい。そして、家にお金を入れてほしい。でも、自分が帰ったときには家にいてほしい、家事もやってほしい」と言うのだそうです。
内助の功を願うよりもひどい。これでは「おんぶに抱っこ婚」です。 聞いてみると、彼は両親と同居しているそう。自分の母親は夫が帰ってきたら靴下を脱がせてあげるような女性なのだそうです。当然主婦です。
そうした母、妻のイメージがそのまま自分の結婚のイメージに結びついているので、現代の働く女性も同じことができると勘違いしている。そのうえ、彼の母親も同様の考え方なので、息子の結婚相手にあれこれ口を出してくる。30代、40代男性の母親世代にはこうしたケースがよくあります。
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