妻に「仕事を続けてほしい」と願う男性の本音 「僕が家事を手伝う」という言葉のわな

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かつては女性のほうが年収が高いと「恥ずかしい」と感じる男性がいましたが、今は「自分より高くてもいい」「高いほうがいい」と考える男性は、私の感覚だと弊社の会員でおそらく半数以上、7割近くいると思います。

公務員などの安定した職業や資格を持っている女性を希望する男性も多く、男性は「いつ自分が稼げなくなるかわからない」という危機感を持っているようです。 男性公務員Dさんの妻は医者。かなりの激務です。患者さんの容態によっては定時で帰れないこともしょっちゅう。当然、オペをしながら「今日の晩ごはんは何を作ろうかな」なんて考えていられません。

目玉焼きしか作れなかった

一方、Dさんの勤務はシフト制で時間がきっちり決まっています。結婚前、Dさんは「君は忙しいから家のことは何もしなくていいよ。僕が全部やるから教えてね」と口説き落としていました。なかなか進んでいる男性だとそのときは思いました。

ところが、蓋を開けてみたらDさんは、独身時代はほとんど外食だったそうで、料理は目玉焼きしか作れない。その意識のまま結婚したために、結果、目玉焼きだけの夕食が30日間続いたそうです。

ウィンナーやハムを付けてみようとか、料理本やネットのレシピを見て自分で工夫してみようという考えには至らないんですね。やっぱり家事は女性が中心、男性はあくまで「手伝う」という認識から抜け出せていなかった。結局2人は離婚しました。

女性が働き、家計の大半を担うようになったとしても、男性の意識や行動が変わらなければ男女のアンバランスは一向に改善しません。「妻とともに支え合っていきたい」と言葉で言うだけでなく、実行に移さないと結婚生活は長続きしないと思います。

植草 美幸 恋愛・婚活アドバイザー、結婚相談所マリーミー代表

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うえくさ みゆき / Miyuki Uekusa

1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピーを設立。そこで培ったマッチング能力・人材発掘力を生かし、2009年に結婚相談所マリーミーを設立。結婚相談業のほか、セミナーの開催、テレビやラジオへの出演など、アラサー・アラフォー男女を「幸せな結婚」に導くために幅広く活動中。『ワガママな女におなりなさい 「婚活の壁」に効く秘密のアドバイス』(講談社)、『「良縁をつかむ人」だけが大切にしていること』(諏内えみさんとの共著、青春出版社)、『結婚の技術 (中央公論新社)、『モテ理論』(PHP文庫)など。

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