大幸薬品の「クレベリン」はコロナ対策になるか

元医師の柴田社長に「有効性」について聞いた

新型コロナウイルス影響で注目されている大幸薬品の「クレベリン」(編集部撮影)
新型肺炎の影響で、感染症に対する関心は高まる一方だ。そんな中、胃腸薬の正露丸で有名な大幸薬品のウイルス除去製品「クレベリン」が注目されている。
大幸薬品の株価は1月下旬から急騰し、2月中旬には10年半ぶりに上場来高値を更新した。市場関係者の間では、「新型コロナウイルスの感染者が増えるとクレベリンの販売が伸びる、という思惑が働いているのではないか」とみる向きが多い。
しかし、クレベリンについては2014年に消費者庁から有効性の表現に対して「根拠が乏しい」と指摘を受けていた。クレベリンの有効性についてどう考えているのか、医師として18年間の勤務経験もある柴田高・大幸薬品社長に聞いた。

マーケティング改革が大きかった

――「クレベリン」ブランドの製品売上高は2020年3月期に前期比4割増の79億円が見込まれ、急拡大しています。

大黒柱の正露丸の販売は右肩下がりが続いていた。念願の上場(2009年3月)を果たすために、2本目の収益柱が必要と思い、2005年から力を入れ始めた。

成果として大きかったのは、2018年に行ったマーケティング改革だ。製品の効果が消費者に一目で伝わるように、製品パッケージや広告を刷新した。それまでのクレベリンは除菌剤として職場や家庭の隅っこに、隠されるように置かれていた。しかし今はインテリアに近い位置付けで、目立つところに置かれるようになった。新型肺炎の流行が本格化する前の2019年4~12月期も、売上高は前年同期比9割伸びている。

次ページクレベリンの生産体制は?
政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 赤木智弘のゲーム一刀両断
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • グローバルアイ
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ウーバーイーツ配達員の過酷
ウーバーイーツ配達員の過酷
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
採用担当者が嘆く「印象の悪い就活生」の共通点
採用担当者が嘆く「印象の悪い就活生」の共通点
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
統合から20年どこでつまずい<br>たのか みずほ 解けない呪縛

みずほ銀行が相次ぐシステム障害で窮地に陥っています。その根底には、3行統合から今に至るまで解決できていない呪縛と宿痾が。本特集ではみずほが抱える問題点をガバナンス面や営業面などから総ざらい。みずほは立ち直ることができるのでしょうか。

東洋経済education×ICT