「誰と生きたいか」考えない人に欠けている視点

「どう生きたいか」なんて重要な問いではない

ムーギー:「やりたいことは何か?」よりも、「誰と、どんなふうにやりたいのか?」という問いを立てることが大切なのかもしれないですね。

伊藤:ところでキムさん、私は今、めちゃくちゃ驚いて感動しています。キムさんにしたら当たり前のことだと思われるかもしれませんけど、キムさんは私の本をしっかり読み込んできてくださっているうえに、私が伝えたいことの本質を捉えて話してくださっていますよね。そのことに私はずっと、「すごい!」「ヤバい!」と思っているんです(笑)。

仕事の会話は「時間の価値」を高めることが重要

ムーギー:ありがとうございます。それは実は私がつねに意識しているところです。インタビューをするときは、お相手が本質的におっしゃりたいことを理解して、よりわかりやすく伝えることが、私の役割の1つだと思っているんです。

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こうしたことは、実は会議や打ち合わせの場などビジネスにも活かせるのではないかと思い、拙著『世界トップエリートのコミュ力の基本』にも書いています。

伊藤:そう意識するようになったのはなぜです?

ムーギー:自分がさまざまなメディアから取材を受けてきたときに、あまりにも的外れな質問をされたり、結論ありきのストーリーに自分のコメントをアリバイ的に使おうとされたりすることが多くてですね。私も時間のムダだし、読者にも私が伝えたいことがまったく伝わらないし、そんなつまらない記事を掲載する媒体のブランドも傷つくしと、「三方不幸」だなと思ったんですよ。

特に、私のように暇な人の時間なら別にいいのですが、伊藤さんのようなお忙しい方に時間を作っていただくからには、お話をうかがうこの1時間のクオリティーを高めなければいけない。つまらない話をするのは、犯罪行為だと心しています。

伊藤:なるほど(笑)。ただその場で話すことだけでなく、それが形となるときのことや、形となってから与える影響までも想像しているわけですね。先のことまで想像して、そこに思いをはせることができるかどうかで、クオリティーはまったく違ってきますよね。

ムーギー:プライベートの会話はボケっとしていても別によいと思いますが、仕事に関する会話であれば、自分と相手の機会費用を尊重して、時間の価値を高めることが重要ですね。相手に「この人と会って話をすると学びが多いな」と思ってもらうことができれば、チャンスも増えてくるんじゃないかと思います。

(構成:田村知子)

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