世界最大級の映画見本市「AFM」潜入リポート《ハリウッド・フィルムスクール研修記10》



世界中のバイヤーたちとの交渉を見学

私の勤務先は「セールス・エージェント」と呼ばれる業態で、作品(時には製作前の脚本)を製作者から預かり、アメリカ以外の世界中のバイヤーに売ることをなりわいにしています。今年も『パラノーマル』に肩を並べる話題作を多く用意し、AFMに臨んでいました。

インターンの仕事としては、まずは受け付け業務。引っ切りなしに訪ねてくるバイヤーさんたちにあいさつをし、待合室で飲み物を出したり、新作映画のトレイラー(予告編)を上映します。

普通はホテルの1室を区切って受け付け・打ち合わせスペース・社員の作業スペースにするケースがほとんどですが、私の勤務先は5部屋を使ってもなお来場者を収容しきれない大盛況。私1人では到底さばききれないため、3人の若手社員と一緒になって対応しました。

1週間続くマーケットとはいえ、話題作品は最初の4日間で売れてしまうため、多くのバイヤーは中日にはマーケットを去ります。後半は逆に、プロジェクトの売り込みを図る無数のプロデューサーが来場し、飛び込みで企画のピッチ(2分程度のプレゼン)を試みたり、DVDを渡しにきます。

私のボスは非常にオープンで理解のある方だったので、この受け付け業務等の見返りとして、20本以上のセールスミーティングに参加させてもらうことができました。日本をはじめ、アジア、ヨーロッパのバイヤーとの本物の交渉を見ることができたのは刺激的でした。

意外だったのは、日本からのバイヤーさんの多くが“ブロークン・イングリッシュ”だったこと。海外買い付け担当になるような人は帰国子女やそれに準ずる英語使いばかりと思っていましたが、私とそう変わらないレベルの英語でも、堂々とビジネス交渉をされていました。

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