第6回(最終回) 公益財団法人インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢設立準備財団代表理事 小林りん 志の醸成

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今回の主役、公益財団法人インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(http://isak.jp/jp/)(ISAK※1)設立準備財団代表理事 小林りん氏のプロフィールを紹介しよう(以下本文中の登場人物の敬称は省略する)。

小林りん(こばやし りん)

Photo by Ryoichi Yamashita

1974年生まれ。経団連からの全額奨学金をうけて、カナダの全寮制インターナショナルスクールに留学。1993年国際バカロレアディプロマ(※2)資格取得。帰国後、東京大学経済学部で開発経済を学び、1998年卒業。2005年スタンフォード大教育学部修士課程修了。外資系金融機関勤務、ベンチャー企業の立ち上げ、国際協力銀行(JBIC)などを経て、2006年、国連児童基金(UNICEF)のプログラムオフィサーとしてフィリピンに駐在。ストリートチルドレンへの非公式教育に携わる。2008年8月に帰国。現在は、公益財団法人インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)設立準備財団代表理事を務める。世界経済フォーラムの「2012年度 ヤング・グローバル・リーダーズ」に選出される。

※1 2014年9月軽井沢で開校予定の日本初の全寮制インターナショナルスクール。「次世代のアジアをリードしていく子供たちの育成」をミッションに掲げ、「多様性への寛容力」「問題設定能力」「リスクを取る力」の3つの力を育てるためのユニークなプログラムを用意している。高校1年~3年の男女が対象。1学年50人程度で、約7割はアジアを中心とした海外からの留学生を想定。また、全額奨学金または部分奨学金を、20~30%の生徒に給付することを予定している。(ISAKのWebサイトより)
※2 1968年にスイスのジュネーブで発足した国際バカロレア機構が授与するディプロマ。インターナショナルスクールの卒業生に、国際的に認められる大学入学資格を与え、世界中の大学への進学ルートを確保するとともに、学生の柔軟な知性の育成と国際理解教育の推進に資することを目的としたもので、認定校には共通カリキュラムの作成や国際バカロレア試験の実施、国際バカロレア資格の授与を行う。(文部科学省のWebサイトより)

感じてほしいこと

高校生の時に感じた世の中の歪みに対する問題意識。紆余曲折ありながら、全てを血肉に変え今、心ら打ち込める、「自分の仕事」に取り組んでいる小林の志から、大きく三つのことを感じてほしい。
1. 真の志の実現のために、別の世界に身を置き、自分の実力やネットワークを高めきるという、ある見方をすれば「遠回り」という選択肢もあることを認識する。
2. 成功している状況であっても、臨んだ仕事ができている時でも常に、それは自分しかできない仕事か、自分が本当にベストパフォーマンスを出せる仕事かを問う勇気を持つ。
3. 120%の努力とエネルギーを注ぎ込むことで、縁を作り、運を呼び込むということを知り、実践する。

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