前回から各界で活躍されている方にフォーカスをして、「実際にどのように志を育てているのか」を見ていこう。
志はなくても生きていける。しかし、志があればよりすばらしい人生を送ることができる。そんなことを感じてほしいと思う。
今回の主役、一般社団法人 MAKOTO代表理事・竹井智宏氏のプロフィールを紹介しよう(以下本文中の登場人物の敬称は省略する)。
竹井智宏(たけい ともひろ)
1974年生まれ。東北大学生命科学研究科博士課程卒。仙台のベンチャーキャピタルにて、ベンチャー企業への投資および支援に従事していた際に東日本大震災が発生。その被災状況を見て「自分に出来る事があるはずだ」と考え、発起人の一人として被災地復興ファンドおよびICT復興支援国際会議のプロジェクトを立上げ、復興支援に尽力。その後、会社と掛け持ちでの活動に限界を感じ2011年7月末に退職。一般社団法人MAKOTOを設立し、被災地の起業家・経営者の支援を開始。「志」を持った起業家、経営者が集うコワーキングスペース「cocolin ~志-Link~」を仙台市内に開設。資金面に限らない課題解決が特徴のクラウドファンディングサービス「CHALLENGE STAR(チャレンジスター)」も展開。
日本青年会議所より「人間力大賞2012復興創造特別賞」を受賞。また、米国カウフマン財団のカウフマンフェローとして、被災地とシリコンバレーを行き来し、被災地の復興を加速させるため活動中。
2011年3月11日に発生した東日本大震災。それから数カ月後に東北地方に新しいビジネスをそして起業家を生み出すことを目的に、一般社団法人 MAKOTOを設立した竹井の志から、大きく三つのことを感じてほしい。
1.一旦自分が信じたことに取り組んでいる間も、常にゼロベースで、自らに問を投げかけ続ける。
2.「手段」と「本当の目的」を明確にして、必要に応じて手段には見切りをつけ、新たな手段を取りに行く。
3.東日本大震災の直後のような、筆舌にしがたい困難な状況でも、そこには可能性があると信じて物事に懸命に取り組む。
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