37歳高学歴男性が7年婚活で結果が出ないワケ 生活圏内で出会った女性とは付き合えるが…

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「だからね、結婚相談所には、“仮交際”と“真剣交際”の区分があるけれど、“仮交際”のときには“まずはお人柄をみよう”と肩の力を抜いて、どんどんお会いしていくことが大切なんです。

結婚できるかできないかではなく、一緒にいて心地いいかどうかを、見ていく。住居や会社が近かったら、週の真ん中で1回会って、その週末も会うとか。週に2回、最低でも1週間に1回会うようにしているカップルは、スムーズに成婚に向かっていくことが多いんですよ」

さらに、私は智也に言った。

「智也さんの婚活が苦戦している最初の原因は、まずはお会いしている人数が圧倒的に少ないというところにあると思います。まじめに婚活をしていた昨年が、1年間に7人でしょう? お見合いを積極的にやっている人たちは、1カ月に7人と会っていますよ」

また仮交際の時期を、“人柄をみる時間”として、できれば2人、3人と仮交際をするといい。何人かと付き合ってみると、比較もできるし、それぞれのよさが見えてくる。さらには自分の中で、執着が分散されるので、冷静にもなれる。

「ただそうは言っても、“自分は性格的に2人も3人も付き合えないから、1人ずつ付き合っていきます”という人もいる。そこは、人それぞれに性格が違うので、その人のやり方でいいと思うけれど、1人としか付き合っていないと、その方がダメになったら、ゼロからやり直しになるので、時間はかかってしまいますよね」

結婚できない人は「脳内婚活」をしている

最後に、智也にこう告げた。

「相談所入っています、アプリに登録しています、友達に『紹介して』と頼んであります。それで婚活している気になっていて、実際は何の行動も起こしてもしていない。私はこれを“脳内婚活”と呼んでいるの。脳みその中には、婚活しているという意識はあるんだけれど、行動が伴っていない。

『じゃあ、この1年間、どんなふうに婚活をしてきたか、紙に書き出してください』というと、書き出した内容はスカスカなんですよ。智也さんもこのタイプじゃないですか? まずは、行動を起こすことから始めてください」

出会いの絶対量を増やす。そして、出会ったら、密にコミュニケーションを取っていく。反応の悪い相手、打っても響かない相手、行動が遅い相手は、交際終了にしていく。

「確かに今までの僕は、脳内婚活でした。これからは積極的に動いていきます」

リアルに動く婚活をしてこそ、それが結婚につながるのだ。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラYouTubeも開設。

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