「婚活って、結婚相手を見つけるという目的のもとに2人が出会うんです。生活圏内のように気持ちが重なっていないのに、いきなり“結婚”というところにピンを打って出会う。つまりこれって、付き合うという箱はできたけれど、中身は空っぽの状態。この空洞をいかに埋めていくかが大切なカギになっていくんですよ」
お見合いが終わって、お互いに交際希望を出す。連絡先の交換をすると、まずはその日の夜か翌日の夜に、男性が女性にファーストコールをするのが通例だ。そこで、お付き合いしていくという箱ができる。
ファーストコールで、週末に食事に行く約束をする。ところがそこからお互いに何の連絡も取らず、会う前日になって、『明日は、7時に渋谷の〇〇というレストランです。よろしくお願いします』という業務連絡のようなLINEを入れて、1週間ぶりに会ったとしても、お互いのテンションはすでに下がっている。
その食事から、次に会うのが2週間後。また、会う前日に、『明日は、6時に銀座の〇〇というイタリアンです。よろしくお願いします』という業務連絡メールが来て、2週間ぶりに会う。
こうした流れをたどるカップルは、2回目の食事で、だいたい交際終了となる。
「婚活においてLINEや電話は、連絡ツールではないの。コミュニケーションツールなんです。だから毎日連絡を取り合って、お互いのことを知って、気持ちを重ねていく。箱の空洞を少しずつ埋めていく作業をするんです」
こう言う私に、智也が言った。
「でも、こちらがLINEしても、相手から返信が来るのが2日後とか3日後で。そうなると毎日LINEを入れるのも悪いかなと思ってしまいますよね。結局返信が来るのを待って、またLINEを入れる。そんなのが多かったので、頻繁にLINEでやり取りできる人は、これまでいませんでした」
LINEのレスが遅い相手の真意は?
LINEのレスが遅い相手については、2通りだろう。交際にはなってみたものの、相手をそんなに気に入ってはいない。または、毎日のLINEは面倒。2日か3日に一度のやり取りで十分だと考えている。
どちらにしろ、そうした相手との結婚はないと思ったほうがいい。人間にはインスピレーションがあり、“この相手と合うか、合わないか”は、理屈ではなく直感で感じ取る。いわゆる生理的に合うか、合わないかというヤツだ。交際に入ってみたけれど、“やっぱりこの相手は違う”と思えば、LINEの返信も遅くなる。
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