37歳高学歴男性が7年婚活で結果が出ないワケ 生活圏内で出会った女性とは付き合えるが…

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見た目は悪くない。どちらかといえば、背も高いしスレンダーでモテる部類だろう。ほかに何か決定的な問題があるのか? 面談シートの学歴の欄に“大卒”と書かれていたので、どこの大学だったかを聞いてみた。すると、卒業大学は、誰もが知る一流大学だった。

では、年収が驚くほど低いのか? 年収を聞くと、「790万です」と答えた。

ここまでのヒアリングでは、お見合いが組めない要素が何一つとして、見当たらなかった。

ならば、これまで恋愛らしい恋愛をしないままに年を重ねてしまったのか? 会ってもどう交際を進めていっていいのかわからないのではないか。

そこで今度は、恋愛経験を聞いた。

「大学3年から卒業前までの2年間、付き合っている彼女がいました。でも、卒業してお互い就職し、時間がすれ違うようになって別れてしまった。そこからしばらく彼女はいなかったんですけど、29歳のときに1年付き合った人がいました。その人と別れたので、相談所に入って婚活を始めたんです」

しかし、入ってはいるものの、サイトは見たり見なかったり。35歳のときに、生活圏内で出会った女性と1年付き合ったが、その女性とも結婚まではたどり着けずに自然消滅的に関係が終わってしまったという。

これまで、3人の女性とお付き合いしてきたのなら、決して恋愛経験は多くないが、ごく普通に恋愛をしてきた37歳だろう。

「ただ生活をしていて自然に出会った女性とは付き合えるんですけど、婚活で出会った女性とは、2回とか3回会うと終わってしまうんですよね」

智也の話を聞いているうちに、なぜ結婚できなかったのか、その理由がだんだんと見えてきた。

生活圏内の出会いと「婚活」の違いとは?

私は、智也に言った。

「まずはね、生活圏内での出会いと婚活での出会いは、そもそも性質が違うし、関係の育み方も違うんですよ」

何がどう違うかといえば、生活圏内での出会いというのは、出会った時点で、“この相手と恋愛しよう”とは思っていない。気持ちが構えていないのだ。

「大学時代の彼女も、大学に行けばいつも顔を合わせる。ゼミが同じ。サークルが同じ。いつも顔を合わせて話をしているうちに、お互いに人間性がわかってきて、“この子といると楽しいな”“面白いな”“居心地がいいな”という気持ちが育っていったでしょう? 女性側もそれと同じ感情を抱くようになっていたから、“じゃあ、俺たち付き合おうか”という話になった。

社会人になってから、お付き合いをした人たちもそうだったと思うんですよ。出会ったときは何も感じていなかったのに、時間を重ねていくことで気持ちが育って、恋愛につながった」

しかし、婚活での出会いは違うのだ。

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