7年間の婚活、いまだ独身
林田智也(37歳、仮名)が、婚活相談にやってきた。身長は181センチあり、サラサラ髪の清潔感ある青年だった。
「30歳を過ぎてから婚活を始めて7年になります。活動しているのに、まったく成果が出ません。どうしてなんでしょうか?」
そこで、どんな婚活をしてきたのかを聞いてみた。
「まず、都内の結婚相談所に入りました。あと、先輩が人を紹介したり、出会いをサポートしたりするNPO法人を立ち上げているので、2年くらい前に、そこにも入って活動をしています」
2つの婚活ポータルサイトを利用しているというのに、どうして成果が上がらないのか。今まで、何人の女性たちに出会ってきたのか。
「まあ、最初はあまり焦っていなかったので、年に、1人とか2人とかお会いしていました。でも、去年は、“まじめに婚活に取り組もう”と決めて、結婚相談所で5人、NPOのほうでは2人と会いました」
その言葉を聞いて、「えっ、まじめに取り組んで、1年間に7人ですか? それが7年間のうちで、婚活を一番まじめにやった期間なの?」と、私は思わず聞き直してしまった。
「そうです。婚活がなぜ苦戦しているか、その原因を知りたいんです」
まずは1年間で7人と見合いし、それが“婚活を一番必死でやった記録”という意識を変えなくてはならない。他の婚活者に比べて、あまりにも数が少ないからだ。
ただ、見合いを組めるか組めないかは、その人の持ち合わせている条件によっても違ってくる。本人が持ち合わせている条件に対して、理想の高すぎる相手にばかり申し込んでいれば、お見合いは当然受諾されない。
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