宴会幹事を新人に任せる会社が時代錯誤なワケ やりたい人が自発的にやればいい

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そんな細かいこと言わず、日頃世話になっている仕事仲間への感謝と捉えて、新人が仕切りを頑張ってもいいじゃないかという考えもわからなくありません。しかし、そういう仲間への感謝というのは新人に限ることではないでしょう。むしろ上司だって部下に世話になっていますし、すべてはお互いさまです。

一方的に新人にだけ「先輩や上司に感謝せよ」というのはどうかと思います。また、そもそも感謝とは強要されてするものではなく、自発的にするものではないでしょうか。

率先すべきは上司やコア人材

これらのことを総合的に考えると、新年会や忘年会の幹事などは、一番やりたい人が自発的に、仕事とは思わずにやればよいのではないかと思います。そして、そういう場を最も作りたい人とは職場をマネジメントしている上司やコア人材なのではないでしょうか。

新年会や忘年会などのカジュアルな場を作ることで本音を聞きたかったり、メンバー同士が相互理解をして仲良くなってほしかったり、会社や職場や仕事に愛着を感じてほしかったりするのは、上司やコア人材でしょう。

昔在籍していたリクルートでは、マネジャーたちが率先して出し物や芸をやって、メンバーたちを楽しませていたものです。それはマネジャーたちが職場やメンバーに愛着があってこその自発的な貢献行動だったと思います。

別の例を挙げると、京都大学のアメリカンフットボール部は初心者には雑用をさせないそうです。新人には競技に愛着を感じてもらうためにボールを触らせ、雑用はチームや競技に貢献をしたいと自然に思える上級生が担当しているのです。愛着を感じれば貢献行動が起こるのは自然ですが、その逆はありえません。こういう点でも、新人に先に貢献行動である新年会や忘年会の幹事を「させる」というのは合理的ではないのです。

新人に対して最初にすべきことは、職場や仕事や同僚に対して愛着を感じてもらうことです。「ここにいてよかった」「この仕事ができてよかった」と思ってもらうには、先輩社員が仕事の意味を丁寧に説明したり、同僚の相互理解を促進したりすることが必要です。そうして愛着が芽生えれば、「新年会をやりたいです」と、おのずから幹事に立候補してくるでしょう。

逆に言えば、そうならないうちに幹事をやらせても百害あって一利なしです。私たちは一度、上司や先輩として新人に愛着を持ってもらえる行動をしているのか自問自答してみるべきなのかもしれません。

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