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「すごい人」と知り合いたがる輩に欠けた視点 知り合うだけではまったく何も変わらない

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  • 伊藤 羊一 武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 学部長
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現場で直接話を聞けば、全体像が見えてきて、それが戦略のベースになります。このベースに基づいて、営業戦略、カタログ掲載アイテムの構成などを練っていきました。

こうしてできあがった戦略ですから、説得力が違います。プロジェクトについて経営陣にプレゼンした際には、「その戦略でいいのか?」といった突っ込みも当然あります。しかし、何を言われても、「とはいえ、お客様に直接聞いた結果がこれですから」と自信を持って言うことができたのです。

現地・現物にあたれ

プロジェクトの戦略を立てるにあたって、まずは徹底的にお客様の話を聞こうと思った理由は簡単。「わからないから」です。

そもそも私自身、学校の消耗品マーケットのことをほとんど知りませんでした。ちょっと見聞きした感触では、学校マーケットはそれまで担当していた企業のオフィス対象の世界とはずいぶん違いそうだ。でも、それ以上のことはわからない。何がわかっていないのかさえ、まだわからない――。だから、「じゃあ、聞くしかないな」という発想です。

これは特別な発想ではありません。「現地・現物にあたれ」というのは、ビジネスの肝としてよく語られることです。たしかに、現地・現物が教えてくれることはとても多いもの。

本来であれば、たとえ「自分はある程度知っている」と思っている分野であっても、自信を持って判断するためには、まずは現地・現物にあたって情報を集めるという姿勢で臨みましょう。仕事ができる人というのは、まずはそういう姿勢で動いています。

少なくとも「知らないこと」「わからないこと」については徹底的に人に聞くこと。これは、当たり前のことだと思うのですが、意外とできている人が少ないのが現実です。

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【「頭のいい人」の発想がダメなワケ】

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