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「すごい人」と知り合いたがる輩に欠けた視点 知り合うだけではまったく何も変わらない

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  • 伊藤 羊一 武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 学部長
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これも、「自分の成長のためには人とコミュニケーションをとることが必要」という意識があったからだと思います。もちろん、自分だけ成長できればいいというわけではありません。お互いに成長し合えるコミュニケーションが理想です。

そして、私は誰と話しても、誰の話を聞いても、素直に「すごいな」とリスペクトします。なぜなら、相手は自分にはない経験や知見を必ず持っているから。だからこそ反対に、自分が持っている経験や知見を相手にギブすることもできると感じています。

「あの人はすごい」という見方はやめたほうがいい

最近気になるのが、一部の若いビジネスパーソンに見られる「すごい人に会いたい」「有名な人とつながりたい」といった姿勢です。もっと言うと、誰か「すごい人」と知り合いになれれば、自分を引っ張り上げてもらえるかも、と勝手に思っている人です。または、「すごい人」と知り合いというだけで、自分が「すごくなった」と勘違いする人。

たしかに、「すごい人」や有名人と知り合いになりたいという感情自体は、とてもよくわかります。ありがたいことに、私でさえ「伊藤さんと話してみたい」と思ってくれる人はいます。もちろん大歓迎です。名刺交換をしたいという人がいれば喜んでするし、お会いした方とは、SNSの友達申請にも応えます。

ただ、1つだけ気をつけたほうがいいなと思うことがあります。それは、「あの人はすごい」「自分より圧倒的に優れている」といった見方をするのはやめたほうがいい、ということです。

「たしかにあなたはすごいけど、私は私なりの考えを持っている」「あなたは成功していて、有名かもしれないが、私にも好きなこと、得意なことがある」。そういうフラットな姿勢で人と接することを忘れないでほしいのです。

なぜなら、そうでないと、コミュニケーションがお互いの成長につながらないからです。そして、相手を勝手に「すごい人」と思うことは、それ以外の人を「すごくない人」と無意識に思ってしまうことにもつながるからです。

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