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「すごい人」と知り合いたがる輩に欠けた視点 知り合うだけではまったく何も変わらない

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  • 伊藤 羊一 武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 学部長
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私は、自分の頭がいいとは思っておらず、人にとにかく聞こう、と思っています。しかし、頭がいいと自認している人は、ついつい自分で考えて答えを出そうとしてしまうのかもしれません。

世の中には、たしかに頭のいい人、切れ者と言われるような人もたくさんいます。しかし、そうした頭の能力の違いは、あるとしても誤差、しょせんは同じ人間です。

大切なのは「どう役に立てるか」

それよりも大事なことは、役に立ちたい相手に対してどれだけ思いを馳せられるか。もっと言えば、そのマーケットに対して、そして社会に対して、どうすれば役に立てるかを考えること。そのために、謙虚な姿勢でコミュニケーションをとることが大切です。

いい仕事をするためだけでなく、自分が成長していく上でも、他者とのコミュニケーションは欠かせません。前に書いたように、私は、決して人付き合い自体が大好きなわけではないし、常に人と接していないとダメというタイプでもありません。

しかし、人とのコミュニケーションによって自分が成長できるし、たくさんコミュニケーションをとることで、世の中の幸せの総量が少しだけ増していくと感じています。

自分が成長するためには他の人の力を借りないわけにはいきません。みんなで話すことによって、何か生まれてくるものがあるはずです。要するに、これは「共同体の感覚」ということなのだと思います。

人と話すとき、私はプライベートの話題について話すのは、それほど得意ではありませんでした。社会人になった当初は、飲み会も逃げ回っていました。けれども、仕事の話だったら共通点があるから話せるな、と感じてからは、飲み会や勉強会のときに、人とじっくり話すことができるようになっていきました。

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【「すごい人幻想」はもう捨てよう】

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