では、どのような場面で骨折をしているのでしょうか。
まず、小学生は、休憩時間(始業前、授業終了後の特定時間を含む)の骨折が最も多く、2017年度でほぼ半数を占めます。次いで、体育が27.5%(各教科合計で29.6%)で、体育の実施競技別にみると、跳び箱、バスケットボールでの骨折が多くなっています。小学生では、部活動(クラブ活動、部活動)はあまり多くありません。
中高生になると部活が半数を占める
中学生や高校生になると、休憩時間の骨折は減り、部活動が半数を占めるようになります。体育は小学生同様3割弱で、実施競技別にみると、中学生も高校生も、バスケットボール、サッカー・フットサルが多くなっています。
部活動での実施競技別にみると、中学生はバスケットボールとサッカー・フットサルがそれぞれ全部活動における骨折の4分の1程度を占めています。高校生では、野球とバスケットボールが加わります。競技人口の影響もあるでしょう。
このように、普段から運動をよく実施している部活動中の骨折が多いことから、特定の部位のみを使いすぎているオーバーユースの可能性が推察されます。また、身体の成長が早まったことも伴い、早くからより高度な技術を使うことによって、骨折が増加しているという指摘があります[笠次良爾「学校管理下における児童生徒のケガの特徴について」Kansai学校安全6号(2011年)]。
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