「キーボードが打ちづらい」人が知るべき超知識 「Mr.キーボード」にその原因を聞いてみた

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歴代のキーボードを手にする藤川さん(撮影:梅谷秀司)

理想のキーボードとは

――藤川さんが理想とするキーボードはどういったものですか?

Windows98が出たあたりの時代の、1990年から2000年頃のデスクトップキーボードですね。今のゲーミングキーボードは割と近い形になっていると思います。キーの配列や、高さなどの関係性が、昔のものに近いので打ちやすいと思います。

クラシックなキーボードが打ちやすいという前提があって、ノートパソコンのキーボードをどれだけそこに近づけられるかなんだと思います。デスクトップのキーボードとノートパソコンのキーボードは構造がまったく違います。デスクトップのキーボードをノートパソコンに埋め込んだら、おそらく気軽には持ち歩けないと思います。

――富士通クライアントコンピューティングは、2017年にレノボの傘下に入りましたが、何か変わったことはありますか?

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レノボになって変わったことがあるかというと、このキーボードのように、差別化するものは徹底的に差別化するということですね。レノボの購買力を生かして安く調達できるものは安く調達しながら、差別化するものはどんどん差別化していくという感じです。

キーボードは、まさに差別化すべきものだと思います。パソコンを見たとき画面とキーボードとタッチパッドくらいしかないですから。最近、タッチパッドの左右のクリックボタンもこだわり始めたんです。

――マウスの左右クリックの機能を持っている、タッチパッドのそばにあるボタンですね。

 端っこを押したときに、ボタンが沈んで気持ち悪くないですか。とくに親指で操作するときです。真ん中しか押さない人だとあまり関係ないのですが、端のほうを押す人からすると、結構イラッとするんです。

とくに、左の左端です。カーソルキーもそうなんですけど、使い込んでいると、右カーソルキーは右の方が、左カーソルキーは左の方が沈んできます。多くの方はけっこう大ざっぱに操作しているので、真ん中ではなく端っこを押していると思います。

藤川さんのタイピングは、それはそれは滑らかだった。そして、キーボードを打つときに限らず、マウスをクリックするとき、エレベーターのボタンを押すときでさえ指先に意識があるようだった。インタビュー後、筆者も指先を意識するようになった。そして、新しいキーボードを買ってしまった。これが驚くほどに快適だ。PC作業が多い人にとって、キーボードの善し悪しが、作業効率に与える影響は大きい。これは間違いないだろう。
高橋 ホイコ ライター

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たかはし ほいこ / Hoiko Takahashi

1976年生まれ。国民生活センター勤務を経てフリーライターに転身。ウェブメディアを中心に執筆中。企業の一風変わった取り組みへの取材を得意とする。趣味はホルン演奏、ピンクのガジェット収集、交通インフラの豆知識集めなど。トマトマンの斜め上行く生活術管理人。

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