「はとバス」を支える運転士のすごすぎるバス愛

欧州製2階建てバスに魅せられ30年

外国製バスを愛してやまない運転手歴30年の村尾吉貞さん。そんな村尾さんに、はとバスの魅力について聞いた(撮影:梅谷秀司)

児童向けの図鑑に、スーパーかっこいいバスとして“2階建てバス”が紹介されていた。今回話を聞くのは、外国製の2階建てバスに詳しい村尾吉貞さん。はとバスに運転士として1984年に入社。入社5年目から30年間、2階建てバスを運転している。

外国製バスの魅力と、“好き”を仕事にしている現在の働き方について話を聞いた。感じたのは、裏方である運転士も楽しく仕事をしていることが、はとバスの楽しさにつながっているのではないか、ということだった。

車庫に並ぶバスを見た瞬間「あれに乗りたい」

はとバスの定期観光利用者は、2018年度でおよそ75万人。そのうち、およそ24万6000人が2階建てバスを利用している。現在、村尾さんが担当しているのは、2階建てバス“アストロメガ”だ。スウェーデンのスカニア社、ベルギーのバンホール社、はとバスの3社で共同開発したバスで、2017年に4台導入された。

――はとバスが初めてヨーロッパ製の2階建てバスを導入したのは1982年頃ですよね。村尾さんは1984年に入社ということで、就職以前から憧れがあったのでしょうか。

入社する前はとくに憧れはありませんでした。入社して、はとバスの車庫に入った瞬間に「あれに乗りたい」と思ったんです。運転士をするなら好きなバスに乗りたいと、会社に散々頼み込みこんで、5年目から担当になりました。

そのときに出された条件がありました。ひとつは、「故障が続いても、やめたいと言わないこと」、2階建てバスはだいたい毎日決まったコースを走りますが、「飽きたと言わないこと」でした。

結局、飽きませんでした。故障もしやすかったのですが、それもヨーロッパ製のバスのいいところと捉えることができました。

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