叡山電鉄「ひえい」、奇抜デザインの裏に気配り

「楕円」がインパクト、落ち着いたインテリア

2018年3月に叡山電鉄が導入した観光用車両「ひえい」。前面の大きな楕円が目を引く(筆者撮影)

昨年、奇抜なデザインが賛否両論を巻き起こした日本の鉄道車両に、2018年3月21日から走り始めた叡山電鉄の観光用車両「ひえい」があった。

叡山電鉄は京阪電鉄などを擁する京阪グループに属する。同グループでは、中期経営計画「創生果敢」(2015〜2017年度)の主軸戦略のひとつとして「観光創造」を掲げており、京都中心部から八瀬、比叡山を経由し、滋賀県の坂本や琵琶湖に至る観光ルートを「山と水と光の廻廊<比叡山・びわ湖>」として、活性化に取り組んでいた。

目立つことは重要だ

「ひえい」はその一環として、既存の700系デオ730形732号車を大幅にリニューアルし、観光用車両に仕立てたものだった。

インパクトのある「ひえい」の前面。金色の楕円の上下にライトがある(編集部撮影)

リニューアルにあたっては、叡山電鉄の2つの 終着駅近くにある比叡山と鞍馬山が発するダイナミックな「気」の循環を、 2つの山頂を極とする楕円ループになぞらえたという。

しかしこのような説明を聞いても、落ち着いた緑色の車体の前面に大きく描かれた金色の楕円のインパクトが大き過ぎたためか、否定的な意見も多かった。

こうしたインパクトは、叡山電鉄のような地方鉄道では大切だと思っている。比叡山は有名な観光地であるが、電車とケーブルカー、ロープウェーを乗り継いで行けることを知らない人もいるだろう。そのためには鉄道としての存在感を示す、つまり目立つことは重要だ。

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