「シニアの就活」成功した人が切り替えた視点

若い頃の意識のまま転職活動をする人が多い

「一般的に、年配の方は、固定観念やプライドなど、守らなければならないと思っているものが少なくなく、意識を変えられない方もいます。そういった方は、自分の思考範囲を棚卸しして確認するとよいでしょう。長く経験しているということは、一部の狭い範囲しかわからなくなっているという可能性があるからです」(パーソルキャリア大浦さん)

逆に、「自分ができないこと」や「絶対に手放せないもの」を探すという方法もよいかもしれない。

成功した人と苦戦した人の違いは?

では、シニアで転職に成功した方、苦戦した方の事例を見てみよう。

【転職に成功した方の事例】

■Aさん(54歳)
電気工事会社の経理をしていた。
退職理由:新卒で入社以来ずっと同じ仕事をしてきたため、最後の転職のチャンスと思い、50代で転職を決意。
・管理部門で事務的な作業を行うだけではなく、管理部門から組織を盛り上げるような仕事をしたいという軸で職を探す。
・リサイクル事業を行う会社で、経理だけではなく、総務部門も合わせた責任者のポジションを募集しており、応募し内定となる。
・採用のポイントは、経理経験に加え、細かなことを着実にこなして信用を積み上げられそうな人柄が会社の風土にマッチしていたこと。
■Bさん(62歳)
大手精密機器メーカーに勤めていた。
退職理由:金型製造の経験を生かして転職したいとのことで、紹介会社に登録。
・自宅近くで金型製造の業務に従事できる中小企業の金属加工会社に応募。
・かなりニッチな職種の経験者であり、人柄もよく、就業意欲が高かったため、企業からは好印象だったが、Bさんは、年収が下がり、正社員でなく契約社員という点を懸念していた。
・面接時に会った人事担当者と会長の印象が非常によく、業務内容も今までに経験していないような金型製造ができるとわかり、スキルアップになる点に魅力を感じ、就業を決定。
■Cさん(63歳)
エネルギー産業に関わる企業で、経理や内部監査など、管理部門で働いてきた。
退職理由:再雇用で継続就業していたが、管理者権限はなくなり、給与は再雇用前の半額に減らされたため、よい転職先があるならばと紹介会社に登録。
・管理職は採用難易度が高いことは理解していた。年齢問わず経験を重視して採用を行っている自動車部品メーカーに応募。
・豊富な管理職経験が認められ、人事部門以外の管理全般を行う部門(経理・総務など)の部長として就業が決定。
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