「シニアの就活」成功した人が切り替えた視点 若い頃の意識のまま転職活動をする人が多い

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生活のメリハリや生きがいを重視するなら、正規雇用にこだわる必要はない。やりたいことが明確になれば、例えば会社に新規事業として提案するなど、社内で実現する可能性を探ることもできる。社内で無理なら社外ではどうか、他社の友人と情報交換することも重要だ。

「40代くらいになると、未経験の仕事で活躍するのは難しいと思っている人が多いですし、企業側も同業種から採用したいと思っている場合が少なくありません。

でも、人材サービス産業協議会や厚生労働省のホームページに掲載されている、ミドルシニアの方が異業種に転職した場合と、同業種に転職した場合の活躍度の調査結果を見ると、異業種からの転職でも同業種からの転職でも、活躍に差はないんですよ」(パーソルキャリア大浦さん)

ライフプランを立てることが重要

今後、50代やそれ以上で自発的に転職する人や、そういった人を採用してよかったという企業が増えれば、シニアの転職市場にもますますいい影響が生まれてくるに違いない。

「各人材紹介会社には非公開求人も多いので、自分では思いつかなった意外な求人を紹介され、驚かれる方も少なくありません。また、『やりたいこと』の実現性や、その方の人材としての価値など、具体的かつ客観的にアドバイスしてもらえるので、有効に活用していただければと思います。

ご相談に来られてお話ししているうちに、『自分でやってみよう』と思い立つ方や、『やっぱり会社に残るよ』と思いとどまる方、さまざまな方がいらっしゃいます。いずれにしても、将来のライフプランを立てることが重要です」(パソナ中曽さん)

人生100年時代。50代でその先の人生を再設計すれば、健康寿命を加味しても、まだ20~30年はある。

一度きりの人生、ただ何となく今の会社に残るのではなく、しっかりと考えたうえで選択したい。

旦木 瑞穂 ライター・グラフィックデザイナー

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たんぎ みずほ / Mizuho Tangi

愛知県出身。印刷会社や広告代理店でグラフィックデザイナー、アートディレクターなどを務め、2015年に独立。グルメ・イベント記事や、葬儀・お墓・介護など終活に関する記事の執筆のほか、パンフレットやガイドブックなどの企画編集、グラフィックデザイン、イラスト制作などを行う。主な執筆媒体は、産経新聞出版『終活読本ソナエ』、鎌倉新書『月刊「仏事」』、高齢者住宅新聞社『エルダリープレス』、インプレス「シニアガイド」など。

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