ただ、驚くのはインターンシップの参加率だけではない。もっと驚くべきは参加企業数である。1社だけにしか参加していないという学生はわずか11%にすぎない。
最も多かったのは、4~6社で25%に及び、次いで3社が14%、その次には、2社、7~9社、10社以上がいずれも13%で並ぶ。つまり、4社以上のインターンシップに参加した学生がすでに半数を超えているということだ。
ちなみに、5年前の同時期に2016年卒業予定の就活生を対象に実施した調査では、インターンシップに参加したことのある学生は文系・理系ともにほぼ7割に及ぶものの、参加企業数は1社が最も多かった。
例えば、文系では、1社が24%、次いで2社が18%、4社以上が17%、3社が11%と続く。理系で4社以上は、13%にすぎない。当時は、10社以上などという選択肢は用意されていなかった。いかに今年の就活生が積極的にインターンシップに参加しているかがわかる。
本選考さながらの事前選考
企業はできるだけ多くの学生をインターンシップに受け入れたいと考えるが、職場や会場のキャパシティー、受け入れ側のスタッフの人数等により、受け入れ可能人数には上限があり、参加者を絞り込むための事前選考が行われることがほとんどである。
インターンシップ参加者の中には、事前選考を1度も経験していない学生も1割ほどいるが、受け入れ人数の多い1Dayインターンシップで、定員になるまで先着順で受け付け、定員に達した時点で締め切るタイプのものだったのだろうと推測される。
受け入れ人数が限られるのであれば、誰でもいいわけではなく、できるだけ自社の求めるタイプの学生で定員を埋めたいと考えるのが普通だ。
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