女性が一生理解できない、男の原動力 ダメダメ男子中学生を一変させた「任務と権力」

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縦社会の中で「言われたことはやり遂げる」男性

男性は縦社会の中で生きています。野球やサッカーといったチームスポーツに慣れ親しんでいる彼らは、「上の人から言われたことはやり通す」し、「いつかは上の立場になりたいと願っている」生きものです(参考記事:「男は野球、女はままごとで仕事を学んだ」)。

頼まれたビニール袋がなかったら別のコンビニを探してみる、あるいは、ほかの商品で代用を考えるといった、最低限の臨機応変さすらなかった男子中学生が、責任を持って任務を果たし、喜々として周囲を動かし始める。その変貌はひとえに「配り係の隊長」に就任したから。少々危険なものすら感じるほどでした(スタンフォードの監獄実験が思い出されたのです)。

これはそっくりそのまま、ビジネスの世界にも置き換えられること。男性社員をうまく活用しようと思ったら、「内容と結果が明確な任務」と「プライドを満たすだけの権力・肩書き」を与えるのがいちばんというのは、人材活用の現場ではセオリーです。

男性は「縦社会」で生き、「結果」と「プライド」をバネに仕事をする。女性は「横社会」で生き、「過程」と「共感」をバネに仕事をする。

これが女と男の基本原則です(言うまでもないことですが、例外はあります)。

次ページ「任務」も「肩書き」も与えられない現代の男子たち
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