「任務」も「肩書き」も与えられない現代の男子たち
「言ってくれればやる」「権力を与えてくれればさらに頑張る」。男性たちがそうやって原始的なモチベーションをたぎらせる一方で、現代の仕事のあり方は大きく変わってきています。
ビジネスの高度化に伴い、仕事は自ら発掘すべきものになりましたし(待っていても降ってきません)、刻々と変わる状況に臨機応変に対応する能力が要求されるようになりました(一昔前、「コミュ力」なんてものは必要なかったのです。不器用に黙々と作業をこなしていれば、それでお給料がもらえて、結婚もできていた時代でした)。
さらには「肩書き」も満足に与えられません。出世ゲームでは上がつっかえ、みんな「権力なき責任」を押し付けられ、疲弊しています。そして、イクメンブームだの、ワークライフバランスだの、と社会のあり方も複雑になる一方。正直、うんざりしてしまうこともあるはずです。
ですが、今後、日本経済が奇跡的に好転し、ポストも仕事もふんだんに与えられるようになる、と夢を見ている人はいないでしょう。となれば、男性もモチベーションの湧かせ方を変える必要があります。「周囲と共感し合いながら」「プロセスに喜びを見いだす」ような働き方を身に付けなければなりません。
大丈夫、お手本はごく身近にいます。
周囲の女性社員こそ、今後、自分が積むべき「新OS」の先行機種だと思えば、「自然な敬意と興味」が生まれるのではないでしょうか?
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