仮装とは大分違う「本気コスプレイヤー」の世界 人気コスプレイヤー・伊織もえさんに聞く

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――かなり細かなこだわりが、たくさんあるんですね。

伊織:キャラクターに似ていないと、自分にムカついてしまうんです(笑)。だから、外見だけでなく、好きなキャラクターの生きざまに寄せるという意識も自分の中にありますね。タバコ・酒・ギャンブルはやらないとか。

「ラブライブ!」きっかけでコスプレが広がった?

こだわりのルーツはどこにあるのか? コスプレを始めた頃のお話。そして、コスプレが広まっていった意外な側面についても伺いました。

――どういうきっかけでコスプレを始められたんですか?

伊織:うちは一家全員オタクで、小学生の頃からコミケ(コミックマーケット準備委員会が主催する世界最大の同人誌即売会)に行っていました。そこでレイヤーさんを見て、イラストを見たりする以外の楽しみ方を知ったんですね。そこから、コスプレを始めるまでは時間がかかったんですけど、友達と一緒に「ラブライブ!」のコスプレをしたのが始まりですね。

――たくさんあるマンガやアニメの中から、「ラブライブ!」を選んだ理由があれば教えてください。

伊織:主人公グループの9人のうちから、自分に似合うキャラクターを選べるし、人気があるのでほかのファンの方やレイヤーさんと交流もできたからです。コミケの準備委員会が、毎回、更衣室の登録者数を公表しているんですけど、多分、「ラブライブ!」が始まってから増えているのではないかと思います。

*筆者注:コミックマーケット準備委員会が毎回発表している女性更衣室登録者数の推移を調べると、2010年「ラブライブ!」連載開始時年の2万6532人(前年比約110% 〔人数は夏冬の合計〕)以降増え続け、テレビアニメ第二期が放映された2014年には3万4631人まで伸びている。

伊織:ちなみに、「ラブライブ!」は中国でも大人気になったので、コスプレの衣装もたくさん作られて。それが日本に入ってくるようになって、安くてきれいな衣装が手に入りやすくなったので、それでまたコスプレする人が増えたということもあるかもしれません。

――値段は結構違うんでしょうか?

伊織:そうですね。ウィッグなどもあわせると1つの衣装全部で7万円ぐらいかかることもあるんですけど、中国製だと、7000円から2万5000円ぐらいじゃないでしょうか。

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