「中学通学は1カ月だけ」ある少女が掴んだ転機

不登校の自分を責め、摂食障害に…

(写真:不登校新聞)
今回のインタビューは、NGO「ピースボート」のスタッフで、不登校経験者でもある堀口恵さん。「中学校は1カ月間しか通っていません」という。元気を溜め、ふたたび動き出す際の支えになったものはなんだったのか。そして、今の自分にもつながる大きな出来事だったと語る「摂食障害」についても、お話をうかがった。

――不登校になったのは?

中学1年生のゴールデンウィーク明けでした。きっかけは、私が完璧主義だったことだと思います。

私は「まわりが自分をどう見ているか」ということをつねに意識する子どもでした。

小学生のときから「まわりはこう思うだろうから、こうしたほうがいい」「私に望まれていることはこれだから、こっちの選択肢が正解だ」と考えるわけです。

「まわりが思い描く自分」というものを完璧に存在させていなければと思い、いつもアンテナをピンと張りながら生きていました。

完璧にできない…体が動かなくなった

でも、中学に上がるとそれが難しくなりました。通うことになった中学校がマンモス校で、同級生は一気に増え、勉強も難しくなり、部活もある。

まわりの環境が急激に変化するなか、これまで通りのやり方では「まわりが思い描く自分」を維持することができない。

そう思ったら体が動かなくなりました。「完璧にできない自分」で学校という場所に存在することが、とても怖かったんです。

当記事は不登校新聞の提供記事です

それからは1日も行っていないので、中学校に通ったのは1カ月間ぐらいです。少し休んで、行ったり行かなかったりすることは考えられませんでした。そこも完璧主義ですよね(笑)。

ただ、こうして不登校のきっかけを整理できたのも、ある程度大人になってからでした。

当時は心も身体もしんどいのに、いじめや教師の体罰といった、わかりやすい理由があったわけでもないから、なぜ行けないのか、自分でもよくわからなかったんです。

次ページ不登校直後などおぼえていることは?
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 若者のための経済学
  • インフレが日本を救う
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
世界の投資マネーが殺到<br>沸騰! 医療テックベンチャー

2020年に世界の医療関連ベンチャーの調達額は465億ドルと過去最高を記録。10年間で5倍に膨張し、米グーグルやアマゾン、アップル、さらには中国の巨大IT企業もこぞって進出中です。国内の有望スタートアップ21社も掲載した必読の最新ガイド。

東洋経済education×ICT