第6回(最終回)低GI食品を味方につけてスマートに

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健康を気づかうビジネスパーソンにとって大切なのは食事。中でも野菜と果物のとり方で、とても健康でスリムになれます。
本連載では“低GIダイエット”という観点から野菜、果物の食べ方を中心に解説してきました。
   しかし、まだ日本では「GI」とは聞きなれない方も多いと思います。
今回は最終回なので、「GIとは何か」からおさらいをしておきましょう。

GIとは

最近の食品のパッケージを見ていると、特にお米を使った製品や甘味料には「低GI食品」として明記されているものも多くなってきました。それだけ血糖値について関心が深まってきているようですね。
   GIとはGlycemic Index(グリセミック・インデックス)の略で血糖値上昇指数のこと。研究機関にもよりますが、60以上の食品を高GI食品、60未満の食品を低GI食品と分類します。
  ・高GI食品例…白米、小麦粉(パン、うどん、ラーメンなども含む)、ジャガイモ、白糖、ハチミツなど

・低GI食品例…玄米、全粒粉、葉野菜全般、一部の芋類を除く根菜、キノコ類、果物(スイカ、パイナップルを除く)、肉類、魚介類、乳製品、卵、大豆食品、ナッツ類、アガペシロップ


高GI食品は食べたらいけないのではなく、低GI食品と一緒に食べるようにして食後高血糖を防ぐようにしましょう。「食後高血糖」とは白いご飯やパン、うどん、ラーメン、砂糖の多いスイーツなど高GI食品の炭水化物を単品で食べた後に血糖値を急上昇させてしまう状態のこと。これらの食品は、体内でブドウ糖に変わりますが、ブドウ糖はGI値が100と高く、血糖値を急上昇させてしまう原因となってしまうのです。
このブドウ糖は糖の代謝の過程で正しく筋肉などに推移されれば問題ないのですが、余った場合、体の中で、タンパク質や脂肪と結合し、メタボの原因にもなります。
また肌老化を引き起こす悪玉物質を作り出してしまうので、これから冬にかけて小じわが増えたり、肌が乾燥して痒みの原因となるので注意が必要です。

  最近では「ベジタブルファースト」という野菜から先に食べる取り組みが大手コンビにチェーンでも取り入れられており、野菜から先に食べる、という習慣が定着しつつあります。低GI食品である野菜を食事の最初に食べておくと、高GI食品も楽しめますし、血糖値やメタボの心配も減っていくでしょう。

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