「レクサスRC F」乗ってわかった481馬力の実力 サーキットで意のままに動く走りを体験した

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RC Fには標準モデルに加え、「カーボンエクステリアパッケージ」と「パフォーマンスパッケージ」が設定されている。特筆しておきたいのは、これら3つのモデルが、それぞれちゃんと明確なキャラクターを与えられていることなのだ。

細かいといえば細かい。しかし別の言い方をすれば、繊細である。人間の感覚では、少しでもスポーツカーを経験したひとなら、この違いがわかるはずだ。3つのモデルで、グランドツーリングが得意なGTから、よりスポーティなモデル、そしてサーキットが似合うモデルまで作りわけられている。

で、ここでお勧めは、強烈な印象を残してくれた「パフォーマンスパッケージ」だ。従来型より70キロ、RC Fとだけ呼ばれる標準モデルに対し50キロの軽量化をはかったモデルである。

「日本のSUPER GTや米国のデイトナ24時間レースなど、RC F GT3によるレース参戦のノウハウを応用し、専用の空力パーツを採用したほか、さらなる軽量化や加速性能の向上を実現した、“F”の決定版とも呼べるモデル」とはレクサスの言だ。

意のままに動く操縦性

「パフォーマンスパッケージ」は、パワーの数値は他のRC Fと同一なのだが、ブレーキのローターを大型化して操縦性を上げるとともに、車名のとおり、各部に軽量で高剛性の炭素繊維(CFRP)をおごっている特別モデルである。

具体的には、トランクの上にそびえたつ固定式のリアウィングが眼をひくことをはじめ、フロントスポイラー、ロッカーフィン、エンジンフード、それにルーフがCFRP製となる。

従来型より70キロ軽量の「RC Fパフォーマンスパッケージ」(写真:LEON編集部)

加えて、マットブラック塗装の鍛造アルミホイール、チタンマフラー、カーボンパーテーションブレース、カーボンセラミックブレーキといった装備も備えている(マットブラックの鍛造アルミホイールとチタンマフラーはカーボンエクステリアパッケージにもオプションとして設定)。

もちろん見た目だけではない。富士スピードウェイで試した走りは、たいへん印象的だった。まさに意のままに動くとはこのことだと感じたのだ。

たとえば、先に見えているコーナーのクリッピングポイントにあと何秒でたどり着きたいと頭で考えながら、アクセルペダルを踏み、ステアリングホイールを操作すれば、願ったとおりの時間で到達する、というかんじなのだ、やや誇張していえば。

走るコースのラインが自分の頭のなかにイメージできていれば、RC Fはドライバーの意図に完璧に忠実なドライブを体験させてくれる。加速はいかなる回転域からでもすばやく、車両の挙動は予想どおり、ハンドリングは安定しているうえ、車体の反応はダイレクトだ。

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