ホンダ「新型N-WGN」のデザインは何が売りか

試乗会で感じたマツダ3との意外な共通点

8月に発売されたホンダの新型N-WGN Lホンダセンシング(筆者撮影)

本田技研工業(以下ホンダ)の新型軽乗用車「N-WGN」の写真を見て、「ずいぶんすっきりしているな」と感じた読者は多いのではないだろうか。筆者も同じ感想である。

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近年のホンダ車のエクステリアデザインは、線が多かった。ホンダに限った話ではなく、ほかの多くの日本車にいえる話だ。便利機能てんこ盛りの家電製品、看板や貼り紙が氾濫する駅にも通じることで、日本人そのものがノイズの多い世界に慣れてしまい、その中で目立つにはさらにノイズを多くすべきという方向に進みがちなのであれば、残念なことである。

その中で筆者も以前報告した「マツダ3」は、とりわけファストバックについては線に頼らず、面の移ろいで美しさを表現する手法を提示したが、ホンダも間もなく生産開始予定の新型電気自動車「Honda e」については極力線を使わない、シンプルかつプレーンな姿で注目を集めている。新型N-WGNはその流れの上にあるように思えた。

シンプルな世界を具現化する

先日、神奈川県川崎市で行われた報道関係者向け試乗会で、デザインとボディ設計の担当者に話を聞くと、デザインの方向性は当初から変わっておらず、最初からシンプルな世界を具現化することで一貫していたという話が返ってきた。

標準型のインテリア(筆者撮影)

コンセプトは、毎日の暮らしの中でユーザーが笑顔になるクルマ。企画段階で女性デザイナーが、クルマを使った暮らしのシーンをマンガにしたところ、大切な部分が見えてきたそうで、これが開発の方向性を定めたという。

もうひとつ、試乗会のテーブルに敷かれていたランチョンマットも紹介しておこう。ご存じの方がいるかもしれないが、ホンダが1960年代初め、アメリカで2輪車の拡販を目指す際に打った広告「YOU MEET THE NICEST PEOPLE ON A HONDA(素晴らしい人々、ホンダに乗る)」をセルフカバーしたものだ。

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