スズキ「クロスビー」C-HRとは異なるSUVの価値

発売から1年半余り、販売動向は順調なのか?

個性的な特別専用色「スターシルバーエディション」が設定されたクロスビーが7月に発売された(写真:スズキ)

スズキのクロスビーが発売から1年余りを迎えた。

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5ナンバーの小型クロスオーバーワゴンとして2017年12月に誕生した同車だが、一見すると、2014年に登場した軽SUV(スポーツ多目的車)ハスラーの拡大版に見える。ただ、外観の様子は似ていても、実車を前にすると小型車専用にきちんと開発された様子がうかがえた。造形がより立体的になり、確かな存在感がある。

室内のダッシュボードの造形は簡素で、割り切りがあり、実用性に富んだ余暇のための車種という印象を与える。上級車種には、汚れをふき取りやすい荷室床の加工がしてあったり、座席表皮に防水加工がしてあったりと、普通の乗用車とは違う特別なクルマを手に入れた思いが残る室内だ。

軽自動車とは違う小型車ならではの利点

クロスビーはスズキの小型ミニバンであるソリオを基に開発されたSUVであり、動力は排気量1.0Lの直噴ターボエンジンにモーター機能が追加されたマイルドハイブリッドになる。これにより、JC08モードで20km/L以上の燃費性能を実現しながら、滑らかに加速していく。SUVといえども日常的に市街地で使うことが多いはずで、発進停止に伴う加減速が繰り返されるとき、アクセル操作が思いどおりに運転できる快適さは不可欠だ。

座席は寸法がたっぷりあって、クッションには適度な張りもあり、よく体を支えてくれる。スポーツで「体幹」という言葉がよく使われる昨今だが、運転においても体の軸がぶれず手足を自由に動かせる運転姿勢が、運転を楽にさせてくれる。その点で、座席のつくりのよさはもちろんだが、正しい運転姿勢をとるうえでも、ハンドル調節のテレスコピック機能(前後調整用)が採用されていないのは残念だ。

それでも、後席を含め室内空間にゆとりを感じられるところは、軽自動車とは違った小型車ならではの利点といえるだろう。以上のような点を踏まえ、クロスビーの販売動向はどうであるのか。

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