義父の介護の最中に乳がんが発覚したワーママ

夫は単身赴任で1年のほとんどは不在だった

夫が単身赴任中に長妹・義両親・子どものケアをしながら自身も乳がんが発覚。ダブルケア、そしてダブルワークをしつつ、闘病の末に気づいたこととは?(筆者撮影)  
子育てと介護が同時期に発生する状態を「ダブルケア」という。ダブルケアについて調べていると、子育てと介護の負担が、親族の中の1人に集中しているケースが散見される。
なぜそのような偏りが起きるのだろう。
第3回目は、長妹・義両親・子どものケアをしながら会社に勤め、さらに副業までこなす中、乳がんが発覚した愛知県在住の女性の事例から、ダブルケアを乗り越えるヒントを探ってみたい。

長妹・義両親・子どものケアと会社員

愛知県在住の佐藤京香さん(仮名、50歳)は、高校3年生の頃、父親をがんで亡くす。父親は45歳だった。

3人姉妹の長女である佐藤さんは、もともとまじめで責任感が強く、甘えるのが苦手な性格だったが、小さな会社を経営していた父を亡くしてからは、「父の代わりに母や妹たちを支えるんだ」「いつか私が会社を継ぐんだ」とさらに使命感が強まり、家族の中でリーダーシップを発揮してきた。

その関係は、佐藤さんや妹たちが結婚しても継続中だ。

2013年8月、佐藤さんが45歳になってすぐ、長妹に重い病気が発覚。佐藤さんは長妹の夫と連携して、長妹を支えていこうと決意した。

手術や入院、治療方針の説明を聞くために長妹に付き添うだけでなく、全国の病院を調べ、新しい治療法や評判のよい医師の情報を見つけては、東京や福井、大阪などへ直接話を聞きに行った。

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その頃佐藤さんは、大手情報通信会社の正社員として働きながら、8歳と11歳の男の子の子育て中。夫は単身赴任で、1年のほとんどは不在。佐藤さんが長妹の付き添いなどで家を空けるときは、隣に住む義母が世話をしてくれた。

ところが、義父に初期の肺がんが見つかると、義母は義父のケアで手一杯に。孫の面倒まで見られないばかりか、逆に佐藤さんの助けが必要となる。佐藤さんは、長妹と義両親のサポートをするため、3カ月間の介護休職を取得。

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