能力あっても無礼な人がやっぱり得しない理由 リーダーはもちろん立場関係なく大事なこと

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
他人に無礼な態度を取ると、結局、自分が大きな損をするとわかっている人は多い。でも逆に、礼儀正しく節度ある態度で周囲に接すると自分にも良いことがあるとわかっている人は意外に少ない。それに、礼節は努力次第で高められると理解している人も少ない。
だからこの本を読むことは、きっとあなたと職場の礼節を高める助けになるはずだ。(「はじめに 礼節は最強の武器になる」より)

こう語るポラス氏は本書のことを、職場の礼節を高める方法を解説した実用的なガイドブックだと表現している。ここでは第3章「礼節がもたらす5つのメリット」の中から、「[個人編]礼節ある人が得られる3つのメリット」を確認してみたい。

仕事が得やすい

端的にいえば、礼節のある人には「声がかかりやすい」ということ。何かを一緒にやろうと、誘われる機会が多くなるわけだ。

考えてみてほしい。あなたが仕事中、同僚に何か手伝ってもらう必要が生じた時、声をかけるのはどういう人だろうか。いつも親切で愛想の良い人だろうか。それとも、より有能だが、態度が大きくて無礼な人だろうか。(43ページより)

この問いに対しては多くの人が「もちろん有能な人のほうだ」と答えるものの、実際の行動は言葉と違うことがわかっているという。

職場での人間関係について1万人以上を対象にアンケート調査を行った結果、自らに「この人と働くと楽しいだろうか」と問いかける人のほうが、「この人は、手伝ってもらう仕事に詳しいだろうか」と問いかける人よりも多かったというのだ。

すなわち、他人にやさしく接している人、気分のよい接し方をしている人のほうが声はかかりやすいということだ。

人に何かを頼まれる機会が多ければ、能力を証明する機会も多くなり、よい評判も広がりやすくなる。そのため、ますます選ばれる機会が増えていくことになる。だからこそ時間が経つごとに、「能力はあるけれど無礼な人」との差は開いていくわけである。

次ページ幅広い人脈が築ける
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事