能力あっても無礼な人がやっぱり得しない理由 リーダーはもちろん立場関係なく大事なこと
こう語るポラス氏は本書のことを、職場の礼節を高める方法を解説した実用的なガイドブックだと表現している。ここでは第3章「礼節がもたらす5つのメリット」の中から、「[個人編]礼節ある人が得られる3つのメリット」を確認してみたい。
仕事が得やすい
端的にいえば、礼節のある人には「声がかかりやすい」ということ。何かを一緒にやろうと、誘われる機会が多くなるわけだ。
この問いに対しては多くの人が「もちろん有能な人のほうだ」と答えるものの、実際の行動は言葉と違うことがわかっているという。
職場での人間関係について1万人以上を対象にアンケート調査を行った結果、自らに「この人と働くと楽しいだろうか」と問いかける人のほうが、「この人は、手伝ってもらう仕事に詳しいだろうか」と問いかける人よりも多かったというのだ。
すなわち、他人にやさしく接している人、気分のよい接し方をしている人のほうが声はかかりやすいということだ。
人に何かを頼まれる機会が多ければ、能力を証明する機会も多くなり、よい評判も広がりやすくなる。そのため、ますます選ばれる機会が増えていくことになる。だからこそ時間が経つごとに、「能力はあるけれど無礼な人」との差は開いていくわけである。
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