※石田勝紀先生へのご相談はこちらから
わが家には中2の娘がいます。娘はよく学校の提出物や先生から「将来なりたいもの」を聞かれ、その後、「将来にむけての学習」を勧められるそうですが、小さい頃から現在に至るまで、とくになりたい職業はなく、いつも困っているそうです。また、それを答えられない自分が足りてないのか、いつも聞かれるので当たり障りのない答えを用意しておこうかと相談を受けました。
私はある業種のコンサルティングの仕事をしていますが、何度かの選択肢があったものの、与えられた目の前の仕事を一生懸命にやってくるうちに現在の仕事に至っています。娘が自分の将来像を描けないことは理解でき、現在の年齢や経験では職業選択ができるほどの知識もないでしょうし、無理に考えるものでもないと思うのですが、学校の子どもへのアプローチはいつも同様なのです。どう考えるのがよいのでしょうか。
(仮名:岩隈さん)
「夢の押し付け」は大きなお世話
「夢」という言葉は多くの大人にとって、大切な言葉として扱われています。教育機関に従事する先生にも、子どもには夢が必要と考える方がたくさんいます。しかし、これを「夢の押し付け」になっていることが少なくありません。子ども側からすれば、「勉強しなさい」という言葉同様、「夢を持ちなさい」という命令に聞こえ、大きなお世話になってしまうこともあるでしょう。
ひどい場合には、“ドリームハラスメント”に近い場合すらあります。岩隈さんは、夢のあり方、子どもへのアプローチをご理解されているので、お子さんは幸せです。まさに、岩隈さんのお考えのとおりであると筆者も思います。となると、学校が強く要求するのであれば、適当に合わせておくという方法しかないことになります。
トピックボードAD
有料会員限定記事
キャリア・教育の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら