神保町「大行列喫茶店」に学ぶ3つの差別化戦略 ホットケーキを「待ってでも食べたい」理由
差別化戦略のお手本となるお店「TAM TAM」
神保町の一角に、つねに行列の絶えない喫茶店があります。それが「石釜bake bread茶房TAM TAM」です。
2014年にオープンして以来、行列が絶えることがありません。美味しいコーヒーが飲める喫茶店はほかにいくらでもあるにもかかわらず、「TAM TAM」には長時間待っても構わないと、多くの人たちが並んでいます。
行列が絶えない理由は「石釜焼きホットケーキ」という、「TAM TAM」でしか味わえない味覚があるからです。ここでしか味わえない唯一無二の味を求めて、全国各地のみならず世界中から人が押し寄せます。
経営コンサルタントとして100社を超える経営に関与してきた私がここまでホットケーキについて語る――。一見、まったくつながりがなさそうに見えますが、実はここに「ビジネスのヒント」が詰まっています。
ビジネスとは、他の会社では提供できない「差別化された価値」を生み出すことです。大企業であれ、中小企業であれ、差別化されていなければ顧客の支持は得られず、収益は上がらず、成長することもできません。
しかも、その差別化は「持続的なもの」でなくてはなりません。他社がすぐまねできるようなものは真の差別化ではありません。模倣困難性の高い差別化を生み出すことが、ビジネスの本質なのです。
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