また、ネットで調べるだけでなく、図書館で猫の本を読んでわかったことをメモしました。例えば、猫の体のこと、猫を飼うときのコツと注意点、猫の病気、日本や世界の猫の種類、人間と猫の関係の歴史などです。
そして、撮りためた写真とメモをもとにノートにまとめました。その結果、楽しみながら自由研究を完成させることがでたのです。それによって、みっちゃんはさらに猫のことが好きになりました。同時に、猫についてとても詳しくなり、「自分は猫博士だ」という自信もつきました。
夏休みは好きなことに熱中できるいい機会
ここまで2つの例を紹介しました。この方法は、もともと好きなことを深掘りすることから始めるので、子どもが一生懸命取り組む可能性は非常に高いと言えます。ですから、親も叱らなくて済みますし、逆に褒めることが増えます。その過程を写真に撮っておけば、後でまとめて自由研究として提出できます。
まとめるときは、その写真を大判のノートやスケッチブックに貼り、コメントとして、感想、気づいたこと、工夫した点、苦労した点、自慢したい点、調べたことなどを書き込めば完成です。
さらに、この方法の長所として挙げられるのが、まとめとして書く過程で自分なりに振り返ったり、改めて考えたりすることができるという点です。それによって、スキルが上がったり新しい気づきを得たりすることができます。つまり、それについての実力が上がるのです。すると、自信がついて、さらに頑張るエネルギーが湧いてきます。
あといくつか、実践のヒントになりそうな例を紹介します。水泳を頑張っている子なら、次のようにします。
2. まとめるときは次のようなことを書く
・練習の感想や反省
・泳ぐときに気をつけていることやコツ
・自分の泳ぎのいいところと直したいところ
・コーチに褒められたこと、注意されたこと
・スイミングの大会でうまくいったことや気をつけたいこと
・これからの夢や目標。そのためにやるべきこと
・各種の泳法についての説明
・泳法の歴史を調べて書く
・オリンピックや世界大会で活躍した選手について調べて書く
習い事の習字が好きな子なら、次のようにします。
2. まとめるときは次のようなことを書く
・各作品の感想や自慢
・自分の字のいいところと直したいところ
・書くときに気をつけていることやコツ
・習字の先生に褒められたこと、注意されたこと
・これからの夢や目標。そのためにやるべきこと
・文字や書道の歴史を調べて書く
・墨、硯、筆、紙などについて調べて書く
・いろいろな書体を紹介する
・いろいろな書体で書いてみる
ということで、ぜひ夏休みには、「好きなことを深掘りしてノートにまとめる」自由研究をやってほしいと思います。好きなことに熱中できた体験は、子どもに深い満足感をもたらします。
そして、自分がやりたいことを自分で見つけてやっていくという主体的な生き方も身に付きます。それに、この方法なら親も叱らなくて済み、褒める機会が増えます。まさにいいことずくめです。
なお、子どもが頑張っている写真を、玄関、リビング、トイレなどに貼って、日常的に見られるようにしておくと、子どもの自己肯定感が上がります。その方法を「ほめ写」といって、推進しています。
また、ノートを使って好きなことを深掘りする方法については、こちらの過去記事も参考にしてみてください。
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