「圧倒的権力者」親たちが犯すとんでもない失敗

しつけモラハラを繰り返した60代男性の末路

子どもは親がどんなに理不尽でも従うしかありません。でも、子どもは大人が思う以上に親の行動をきちんと見ているものなのです(写真:MachineHeadz/iStock)

ほとんどの親は、親であることに甘えています。なぜなら、親は圧倒的な権力者だからです。それに対して、子どもは弱い存在です。子どもは全面的に親に頼って生きているので、親に見放されたら生きていけません。

ですから、どんな理不尽な親でも従うしかないのです。このような圧倒的に違う立場を利用して、多くの親がやりたい放題です。親の多くは独裁者、暴君、専制君主、圧制者です。

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親は、大人同士ではとても言えないような罵詈雑言を、わが子には平気で浴びせてしまいます。例えば、「また○○してない。何度言ったらできるの」「なんで○○しないの! ちゃんとやらなきゃダメでしょ」「なんでそんなにだらしがないの!」「○○しないとおやつ抜きだよ」「本当にお前はだらしがない」などです。

そして、それを「子どものため」とか「しつけのため」と思っています。しかしながら、こんなことが子どものためになるはずがありません。ただのハラスメントです。親によるパワーハラスメントでありモラルハラスメントでもあります。世間では、いろいろなハラスメントが問題になっていますが、実は親から子どもへのハラスメントがいちばん多く、しかも深刻なのです。

徹底的なしつけがもたらした親子関係の成れの果て

これはある60代の男性の話です。その人は自分の息子を育てるにあたり、「世間に後ろ指をさされない、きちんとした人間にしたい」という気持ちが強くあったそうです。それで、息子が小さいときから「また○○してない。なんで○○しないんだ。○○しなきゃダメだ」と毎日叱って育てました。

あるとき、「使ったものを片付けてなかったら捨てるぞ」と宣言し、子どもが作りかけのプラモデルや遊び途中のボードゲームを庭に捨てました。食べ物の好き嫌いを直そうと、子どもが嫌いなものを毎日食卓に出したり、無理矢理食べさせたりしました。正直な人間に育てたいと考えたので、子どもがちょっとでもウソをつくと徹底的に追及して叱りました。

数年後、どうなったでしょうか。息子は何かにつけ自信がない、おどおどした感じの青年になりました。父親から離れたい一心で遠くの大学に進学し、そのままそちらで就職。結婚の際は、父親に会いたくないので結婚式は夫婦2人だけで済ませました。実家には父親のいない日を確認して、年に1度帰るだけ。自分の住所は両親共に知らせてありません。

こうした冷え切った親子関係は少なくありません。親がしつけを大義名分にハラスメントを繰り返した結果、親子関係に修復不能なほどの破綻をもたらすこともあるのです。

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