将来のお金に不安が募る人に教えたい鉄板知識 泣くか笑うかはコントロールできるかどうかだ

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過剰に怯えないために必要なことは?(写真:CORA/ PIXTA)

「老後2000万円問題」が物議を醸している。目前に参院選を控えていることもあり政府は火消しに躍起になっているが、この問題が浮上したことによって、国民の多くが改めて現実を直視せざるをえなくなったことは間違いないだろう。

「2000万円」という額には相当のリアリティーがあるだけに、「お金について真剣に考える必要があるらしい」という漠然とした思いの輪郭が、より明確になってきたわけだ。

そういう意味においてこの問題は、国民が“自分ごと”としてお金について考えるきっかけをつくってくれたとも言えるかもしれない。

お金で泣く人と笑う人の違いは

だが、そうはいっても「何をすべきか」についての明確な答えは少ない。それどころか、「そもそもお金についての基本的な知識が少なすぎる」という思いを抱えている方も多いのではないだろうか(事実、私自身がそうだ)。

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そこで参考にしたいのが、『行列のできる人気女性FPが教える お金を貯める 守る 増やす 超正解30』(井澤江美 著、東洋経済新報社)。著者の井澤氏は、ファイナンシャルプランナー(FP)歴30年のキャリアを持つベテランであると同時に、「家計の総合相談センター」代表取締役。年間1000回ものセミナー、年間1万世帯の家計相談を担当しているのだという。

つまり本書は、そうした実績に基づいた「お金の入門書」。盛り込まれているのは、人生に欠かせない総合的マネープランの大切なエッセンスだ。

井澤氏は冒頭で、お金の管理について無頓着であるばかりに、する必要のない苦労を抱え込む人が多いと指摘している。お金で泣く人と笑う人の違いは、「お金をコントロールする術」を知っているかどうかにあるのだとも。

確かに、そのとおりかもしれない。だが、それは専門家にしかわからないようなテクニックではないというのだ。

身のまわりの税金や社会保障制度を知っておくこと
経済や金融の基本的な仕組みを学ぶこと
環境の変化に応じてマネープランを立てていくこと
これらが、「お金をコントロールする術」です。
知っているか、知らないかで大きな差がつくのです。
(「はじめに」より)

このような観点から井澤氏がまとめているのは、「いま必要なお金にまつわる基本的な知識」。具体的には「貯蓄」「保険」「年金」「住宅」「相続」「税金」の分野について、重要なエッセンスを盛り込んでいるのだという。

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