将来のお金に不安が募る人に教えたい鉄板知識 泣くか笑うかはコントロールできるかどうかだ

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①国民年金(老齢基礎年金)の年金額

老齢基礎年金の年金額は、国民年金の保険料を納めた期間の長さによって計算される。仮に40年間納めたのであれば、老齢基礎年金の年金額は年額約78万円。また、厚生年金の加入期間のうち、20歳から60歳までは、国民年金の保険料を納めた期間とされるという。

②厚生年金(老齢厚生年金)の年金額

老齢厚生年金の年金額は、厚生年金加入中の給料の平均額と、厚生年金の加入期間の長さに応じて計算される。これを「報酬比例」の年金というそうだ。

③企業年金

厚生年金に上乗せする企業年金は、公的年金ではない。企業年金を導入するかどうか、あるいはその内容については勤務先によって異なるということである。

【企業年金の例】
・ 確定給付企業年金(規約型/基金型)
・ 確定拠出年金(企業型)
・ 年金払い退職給付(公務員)
(37~38ページより)

もらえる年金がわかる

毎年、誕生月に届く「ねんきん定期便」を見れば、自分の公的年金の状況を確認することが可能。50歳未満のねんきん定期便には、「これまでの年金加入期間」「これまでの加入実績に応じた年金額」「これまでの保険料納付額(累計額)」「最近の月別状況」が記載されているからだ。

50歳以上の人のねんきん定期便には、「これまでの年金加入期間」「老齢年金の見込額」「これまでの保険料納付額(累計額)」「最近の月別状況」が記載されている。50歳を過ぎるともらえる年金がある程度具体的にわかるため、それまでのように加入実績に応じた年金額ではなく、見込み額が記載されるようになるというのだ。

節目年齢とされている35歳・45歳・59歳のねんきん定期便には、「これまでの年金加入履歴」「これまでの国民年金保険料の納付状況」「これまでの厚生年金保険の標準報酬月額などの月別状況」も記載されている。

また「ねんきんネット」では、これまでの年金記録や将来受け取る年金の見込み額などをパソコンやスマートフォンからいつでも見ることが可能。国民年金保険料を納付していない期間や厚生年金保険の標準報酬月額に大幅な変更のある月は、カラーでわかりやすく表示されている。

国民年金保険料や国民年金付加保険料が未納となっている期間や、国民年金保険料の免除、学生納付特例制度または納付猶予制度の適用を受けている場合など、追納・後納等が可能な月数と金額も確認できる。そればかりか、将来受け取る老齢年金の見込額を試算することもできる。

なお「ねんきんネット」の利用には、利用登録(ユーザーIDの取得)が必要。登録の際には、基礎年金番号・メールアドレスを用意する必要がある。

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