Appleみたいな商品を作っても売れない真因 流行の「デザイン思考」の落とし穴
誤解されているデザイン思考
ビジネスの現場で「デザイン思考」のブームが始まっている。
私も大手企業のマネジメントと話をしていると、「当社もデザイン思考に取り組み始めています」という声をこの数カ月間でよく聞くようになった。
株式会社ビビビットが3347社に調査したところ、「デザイン思考」の認知率は49.6%。そのうち「デザイン思考」を取り入れ始めている企業は15%だという。
「デザインって、要はアップルのようなカッコイイ商品を作るためのものでしょ? 自分には関係ない」と誤解されがちだが、そうではない。デザイン手法をビジネスの現場でも使える問題解決方法に発展させたのが「デザイン思考」なのだ。
そもそも社員の発想力やアイデアは、企業の競争力の源泉だが、「すごい発想力やアイデアなんて、天才でなければムリだ」と思うかもしれない。しかし「誰でもクリエイティブだ」と言うのが、『発想する会社!』の著者であるトム・ケリーだ。
いまや世界を席巻するグーグルやアップルをはじめ、世界で成長する多くの企業は、本書から大きな影響を受けて、デザイン思考に基づいた組織づくりをしている。
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