Appleみたいな商品を作っても売れない真因

流行の「デザイン思考」の落とし穴

ビジネスの現場でブームとなっている「デザイン思考」。導入して成功させるポイントと落とし穴とは?(写真:ahirun/PIXTA)
マッキンゼーなどでも取り入れられ、意識の高いビジネスパーソンに大流行中のデザイン思考。だが「デザインっていかに商品をかっこよく作るかだけでしょ」と考えていては大間違いだ。
マーケティング戦略コンサルタントであり、『世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた』の著者でもある永井孝尚氏によると、「デザイン思考の本質は、現場のビジネスの問題解決方法だ。企業で導入して成功させるには、勘所がある」という。そこでデザイン思考のポイント、落とし穴を語ってもらった。(本記事は、同書の一部を再編集したものです)

誤解されているデザイン思考

ビジネスの現場で「デザイン思考」のブームが始まっている。

私も大手企業のマネジメントと話をしていると、「当社もデザイン思考に取り組み始めています」という声をこの数カ月間でよく聞くようになった。

株式会社ビビビットが3347社に調査したところ、「デザイン思考」の認知率は49.6%。そのうち「デザイン思考」を取り入れ始めている企業は15%だという。

「デザインって、要はアップルのようなカッコイイ商品を作るためのものでしょ? 自分には関係ない」と誤解されがちだが、そうではない。デザイン手法をビジネスの現場でも使える問題解決方法に発展させたのが「デザイン思考」なのだ。

そもそも社員の発想力やアイデアは、企業の競争力の源泉だが、「すごい発想力やアイデアなんて、天才でなければムリだ」と思うかもしれない。しかし「誰でもクリエイティブだ」と言うのが、『発想する会社!』の著者であるトム・ケリーだ。

いまや世界を席巻するグーグルやアップルをはじめ、世界で成長する多くの企業は、本書から大きな影響を受けて、デザイン思考に基づいた組織づくりをしている。

次ページトム・ケリーがエグゼクティブを務めるIDEOは…
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 若者のための経済学
  • 本当に強い大学
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • インフレが日本を救う
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
ビジネスに効く<br>最強の健康法

現代人の大きな悩みである健康。多忙なビジネスパーソンのため、すぐに実践でき即効性がある健康法を厳選。糖質制限簡易版に加え「ゾンビ体操」「これだけ体操」を大きなイラスト入りで紹介。健康経営、健康ビジネスに踏み出す企業も満載。