必要なものは、紙とペン、それに自分だけの時間を1時間ほど用意できればいいでしょう。用意できたら、次の3つのステップで、今のイライラについて「見える化」していきます。
イライラを消し去る3つのステップ
何にイライラしているでしょうか。それを明らかにしていきます。明らかにするには「頭の中」でやらないことです。頭の中でやると、まとまりがなく、悩みを増長させるだけになります。ですから、紙に書き出しましょう。
例えば次のような感じで書いていきます。イライラは通常、現状におけるイライラと、未来に対するイライラ(不安)にあるため、その2つの視点で書き出すといいでしょう。
親である自分が、子どもに対し正しいアプローチができていない(現状)
子どもが思ったほど勉強しない(現状)
点数が伸びていない(現状)
失敗したら世間からどう思われるだろうか(未来)
志望校に合格できないと子どもがかわいそう(未来)
次に、ステップ1で書き出した中で、いちばん大きな問題と思うことを「現状」から1つ、「未来」から1つ選びます。そして、「なぜそういう状況になっているのか?」について上記のそれぞれについて書き出していきます。
ここで1点だけ注意が必要です。それは、「なぜだろう?」を1回で終わりにしないということです。1回で終わりにすると、原因が表面的すぎて、解決できなくなるのです。
例えば、イライラが「子どもの点数が伸びない」、理由は「勉強しないからだ」とします。すると、対策は、「勉強させればいい」となってしまって、強制勉強が始まり、何も解決しなくなります。解決しないどころか悪化することすらあります。これは原因が根本的ではないからなのです。
「勉強しないからだ」となったら、「ではなぜ、勉強しないのだろうか?」ともう1段階下げていきます。すると、「勉強が嫌いだから」となるとします。
しかし、これもまだ本質的理由ではありません。そこで、もう1段階下げます。「なぜ勉強が嫌いなのだろうか?」と。そうすると、「勉強を楽しめるきっかけがつかめていないから」ということだったりします。仮にこれが、本質的原因であれば、これに対しては対策を打てばいいわけです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら