このように、ステップ2の「なぜ?」は単純に理由を考えるだけではなく、最低3回は掘り下げてみてください。そうすると本質的理由が見えてきます。
親である自分が正しいアプローチができてないとなぜ思うのだろうか?(現状)
→「子どもに対する具体的なアプローチ方法がわからないから」
なぜ、わからないのだろうか?
→「アプローチ方法について学んでいないから」
なぜ、学んでいないのだろうか?
→「時間がないから」「そもそも学ぶという発想がなかったから」
このまま成績が上がらないのではないかとなぜ思うのだろうか?(未来)
→ 「自分が心配することで子どもの成績が上がらないときのショックを事前に和らげようとしているから」
なぜ、そのようなショックを受けることが怖いのだろうか?
→ 「親としての失敗のレッテルを貼られることを恐れているから」
なぜ、親の失敗とレッテルを貼られると思ってしまうのだろうか?
→ 「自分が子どもの頃、親から失敗に対してきつく言われて育ったから」
最後のステップ「対策」
最後のステップは、対策です。ステップ2で書き出した「現状」「未来」の2つのイライラや不安の原因が特定できたら、どうすればいいのかという点について書き出します。
自分は先生ではなく親であるため、親としてできることを行う。受験勉強に関しては先生を信頼してお願いすることでお任せする。そのために先生と密に情報交換して、親としてできる子どもへのアプローチをしていく。
→ 未来について
未来の予想とは、過去の経験などから思い込んだだけのことが多い。子どもの日々の勉強の積み重ねによって未来が作られるのだから、未来に対する過度な心配はいらないと決める。
上記の例は、実際の小松さんの状況とは異なる面もあるかもしれませんが、参考までに例を挙げてみましたので、参考にしてください。
ちなみにこの3つのステップは、企業でいう「問題解決技法のプロセス」と同じステップなのです。イライラにはある種の問題要因があり、それを上記のように明らかにしていくことで、解決方法が見出せることがあります。ぜひ、使ってみてください。
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